[世界史]高1・高2の世界史学習②

前回の記事で,やる気にあふれた非受験学年の高校生がトライして挫折するのが,「教科書通読」を中心とした「通史学習の大まかな先取り」だと紹介しました。

[世界史]高1・高2の世界史学習①

その原因は,①学習ツールが初学者の使用に最適化されていない「教科書」である点や,②通史理解の学習過程を自分一人で抱え込んでしまっていることであると考えられます。

まず,それぞれに対する具体的な処方箋を示したいと思います。

①に対して:無料の動画授業や講義系参考書を使う

そもそも,教科書は世界史を学び始める人が理解できるようには書かれていません。それはページ数に上限があるからです。一通り世界史学習が進んだ段階で読むと,非常にコンパクトに史実の整理された優れた文章だと分かるのですが,初心者が読んでも歴史が嫌いになるだけです。

そこで必要なのは,
教科書の「行間」を解説してくれるツールです。
かつては『ナビゲーター世界史』(山川出版社)『青木世界史B講義の実況中継』(語学春秋社)といった〈講義系参考書〉がその役目を果たしてくれたのですが,現在はYouTube上に世界史の各単元を分かりやすく解説した動画がいくらでも見つかる時代です。こちらも活用しない手はないでしょう。

筆者(鈴木悠介)も,執筆参考書『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』(学研プラス)

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を使って世界史の全単元を解説した動画を「学びエイド」というサイトで提供していますので,ぜひ参考にしていただければと思います。

もし,「参考書や動画授業は受験生になってから手を出すもの」という認識があったら,ぜひ改めましょう。

②に対して:無理に「単元の先取り」をしない

非受験学年のうちに,世界史を「一周」しておきたい気持ちはよくわかります。しかし,その場合,学校で習った単元以外は基本的に「自学自習」することになるわけです。

①で紹介したように,現在は自学を助けるツールが充実してきているのは確かですが,それでも負担が大きいのが現実だと思います。また,「広く浅く世界史全体を見通しておく」勉強も,実はあまりオススメしません。

つまるところ,世界史の受験勉強の基本はデリケートな〈塗り絵〉です。各単元において緻密な理解を積み重ね,入試レベルまでの知識を高い水準で定着させていく高度な営みです。

それを考えた時,大きな負担を引き受けつつ未習単元の「自学自習」に没頭し,「広く浅く」通史全体の学習に取り組むのはあまり得策とはいえません。

そうした学習では,結局は世界史全体を雑につまみ食いしただけで,多くの場合,自己満足で終わる可能性が高いと思われるからです。何よりも,「広く浅く」の学習では,どこまでやれば「ゴール」なのかが見えにくいため,モチベーションも維持しにくいものです。

さて,次回の記事ではいよいよ,以上を踏まえた上で筆者が推奨する具体的な学習法について話を進めていきたいと思います。

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