代表ご挨拶

受験生たちの「澪標みおつくし」になるために――

平素よりご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

今から15年ほど前、大学入学と同時にアルバイト講師として塾・予備校の世界に足を踏み入れて以来、数多くの「受験生」と接してきました。その中で出会った一人一人にそれぞれの思いがあり、物語があります。不安や逆境と戦いながら、時には後悔しながら、それでも前を向いて何とか未来を切り開こうと必死になっていた、そんな受験生たちの姿が目に焼きついています。

私たちを取り巻く社会情勢や環境が大きく変化している昨今、厳しい状況下に置かれながらも自身の将来を切り開くために努力を重ねる受験生の姿は以前と変わることなく存在しており、その眼差しは私たち「大人」のあるべき姿を映し出してくれているようにすら感じます。

成人年齢が引き下げられたことに伴い、青少年はこれまで以上に早い段階で自らの人生の選択を迫られることになりました。多くの場合において、「何かを選ぶ」ということは、同時に「何かを選ばない」ことを意味します。より後悔の少ない選択をするためには、手元にある選択肢の多さや見えている世界の広さ、すなわち自分の中にある「判断基準」が大いに越したことはないでしょう。私たちは従来より広い意味での「教育」を通してその選択肢を増やし、世界を広げていくサポートをしていきたいと考えています。

私たちはこのEducational Loungeというメディアを通して、「『教育』を通じて、人々が文化を継承し、自らの未来を自分の手で切り開ける社会を実現する。」というビジョン、「知の伝達、知の継承。」「払暁の牽引者となる。」「受験生たちの澪標に。」という3つのミッションに基づき、私たち自身が先人たちに導いてもらってきた者として、手にしてきた叡智を私たちが次世代へと継承するべく行動すると同時に、継承者としての自らの役割を見失うことなく、常に新たな知を求め続けます。

Educational Lounge
代表 羽場雅希