
こんにちは。
数学講師の大塚志喜です。
今回の記事では、センター試験や共通テストの過去問演習を最大限に活用していく方法についてお話ししていきます。
共通テストまで残り少なくなってきた今,過去問演習に取り掛かっている人は多いでしょう。
しかし,過去問演習は,やり方を間違えてしまうと何の意味もない「ただの作業」になってしまいます。
方法論に絶対的な正解はないと思いますが,確実に間違いだという方法はいくつもあります。
その辺りについて確認していきます。
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過去問演習で一番ダメなのは「やりっぱなし」にすること
以前,模擬試験の活用方法についての記事でも書きましたが,「やりっぱなし」が一番ダメです。
▼参照:「数学ⅠAの学習で模擬試験を効果的に活用する方法【偏差値よりも大切なもの】」
一番大切なのは「本番でいかに得点を取るか」ということです。
同じ問題が本番で出題されることなどほとんどありませんからね。
大切なのは「その問題を通して何を身につけるか」
大切なのは,その問題を通して何を身につけるかです。
そしてその数学的技術を身につけた後は,その問題をより短い時間で解けるようになるにはどうすればよいかを考えなければなりません。
共通テストはおそらく2次試験も含めて全入試数学の中で最も時間的制限が厳しい試験になると思います。
「時間をかければ全部解ける」だけでは本番の得点に結びつきません。
どうすれば速く解けるかも復習では検討しましょう。
同じ問題がなかなか出ないとは言っても似たような考え方の問題は出てくる
同じ問題はなかなか出ない一方で,似たような考え方の問題は出てくる可能性があります。
しかし,その内容をさまざまなシチュエーションで活用していくような問題が共通テストではたびたび出題されています。
そのシチュエーションを予想することは困難ですが,大切なのは問題自体を予想することではありません。
「速く解けるようになって終わり」ではなく,その解法自体の理解を深める
そのためには,「速く解けるようになって終わり」ではなく,その解法自体の理解を深めることが重要です。
「なぜこの問題をこう解こうと思うのか」や「なぜこの解き方をするとこの問題は解けるのか」など,問題を解くという行為そのものに動機付けをしていく習慣を身につけましょう。
普段からこのようなことを意識して問題を解いていると,見たことのない問題でもしっかりと自分の頭で考えて解き方を自分で選べるようになってきます。
そのように,自分の頭を使って解くという土台をしっかりと作っておくと,初見の問題に対して対応しやすくなっていきます。
過去問の「形式に慣れる」にこだわりすぎない
過去問演習では,実際の試験と同じ形式の問題を解くことになりますので,問題構成やだいたいの分量など,より本番に近い演習を行うことができます。
しかし,そこにこだわりすぎてはいけません。
そもそも今年の試験も同じ形式・同じ分量で出題される保証などどこにもありません。
あまりにも大きな違いは少なくても,小問の構成や各分野の分量など変わることなど日常茶飯事です。
「未知の困難」を自力で乗り越える訓練を積む
形式にある程度慣れておくことは大切だとは思います。
大切なのは,練習通りの実力を発揮することだけではなく,
ことです。
「やったことのあるものでないとダメ」から一刻も早く卒業しましょう。
おわりに
今回の記事はどうだったでしょうか。
過去問演習というと,形式になれるために最新年度は最後までとっておこうとしてしまう人が案外多い印象です。
でも,「今目の前にある問題が解ける」ことに価値があるのは試験本番の問題だけです。
目先の得点にとらわれるような過去問勉強法ではなく,「本番で得点を取るための訓練をしている」という意識を持った学習をするように心がけてください。
では今回の記事はこの辺で失礼します。
また次の記事でお会いしましょう。
頑張ってください。