勉強その1――「答案」を意識する
前述の「2022 年共通テスト(数学ⅡB) から考える数学ⅡB の学習法【学習法解説編】」にもある通り, 日常の勉強では答案を意識しましょう。
特に, 問題がただ解けているという人は要注意です。
この学習の姿勢の積み重ねが“数学の理解” に繋がっていきます。
内容を理解せず, 知っている解法に頼ってたまたま問題が解けたという状態をなるべく少なくしたいですね。
共通テストの題材になることが考えられます。
さらに, 模試や共通テスト用の問題集を使って“出題形式への適応” や “初見問題への対応” 力を鍛えます。
1.「出題形式への対応」を攻略するポイント
共通テスト形式の問題を解くときの意識として, 文章や会話などの中に解くためのヒントが与えられているはずだ, と考えておきます。
是非, そういう目線で共通テスト形式の問題を見て, 解いてみましょう。
そして, 問題文にある条件の使い方や, その意味を考えることに慣れましょう。
接続詞などから問題ごとの関連性が読み取れたりしますし, 聞かれている順番を気にすれば, 注目することも必然的に定まったりします。
間違えた問題の確認と活用を忘れずに!
間違った原因が, その分野への理解なのか, 単純に条件等の見落としなのかで今後の学習すべきことは変わります。
分野の理解が足りないと感じるのであれば, まずは一般的な参考書や問題集を使いその分野の復習をしましょう。
条件等の見落としが原因になる場合, 今後そのようなことが起こらないようにコメントを残すことをお勧めします。
今後, 共通テスト形式の模試や本番で同じようなミスを防ぐため, 模試前日や共通テスト対策の勉強の前にそのコメントを見て意識するとよいです。
自分のミスの癖を把握することは, 試験において重要なことです。
また, 数学Ⅱの分野であれば, 模試の前半のページにある共通テスト数学Ⅱの問題をやってみるのもいいと思います。
2. 「初見問題への対応」を攻略するポイント
共通テストの問題は見かけ上見たことのないような問題も出題されると思います。
ただ, 問題ごとの要点だけを見れば, 知っている問題に帰着することはよくあります。
日常の勉強で, 知識を得て経験を積み“数学の理解” を深めることで問題の見え方, 読み方が変わります。
1題をしっかり理解し, その上で様々な問題に触れることはいろいろな問題に対応するための一つの手段です。