英語学習に欠かせない「語法」を効果的に身につけるための学習法

突然ですがみなさん、意識的に語法学習に取り組めていますか?

「え……」っと思ったら黄色信号です。

英語学習は、単語と文法がわかってくると、語法がわからない……という悩みにぶつかります。
しかし、語法ないしコロケーションの学習というのはあまり馴染みがなく、どのように学習したらいいのかわかりにくい分野でもあります。
(*コロケーション:慣習的に用いられる英単語の組み合わせのこと)

今回は、語法の学習の仕方についてお話ししていきます。

語法とは「単語や言葉の使い方」のことである

「語法」とは、単語や言葉の使い方のことです。
たとえば、wantやwishは want [wish]  A  to V という使い方をできますが、hopeは原則この使い方ができません。

語法んp例
  • (○)He wants her to go home.
    「彼は彼女に帰ってほしいと思っている」
  • (○)My mother wishes me to marry the doctor.
    「私の母は、私にその医者と結婚してほしいと思っている」
  • (×)I hope Mary to come here.
    →(○)I hope for Mary to come here.
    「私はメアリにここに来てほしいと思っている」

 

ぱっと見ると、どれも意味が似ているので同じかたちを取りそうだ、と思ってしまいませんか?

もちろん、形と意味は連動することも多いです(remind  A  of  B /inform  A  of  B/convince  A  of  B /persuade  A  of  B  など)。
しかし、そうでない場合もあります。

したがって、代表的な単語については、意味だけではなく典型的な使い方まで学習することが大切です。

語法は「動詞の語法」から学習していく

語法分野の学習は、大きく分けて「動詞の語法・名詞の語法・代名詞の語法・形容詞の語法・副詞の語法」の5つの分野があります。

このそれぞれについて学習のポイントはありますが、何よりもまず、「動詞の語法」から学習を進めると良いでしょう。

「動詞の語法」ができないと、どの分野も安定しない

英語の学習では「動詞の語法」ができていないと、Reading/Listening/Writing のどの分野も安定しません。

たとえば、動詞の語法に強い人であればenableという単語に対して「無生物主語 + enable  A  to V (SのおかげでAはVできる)という使い方をする」とすぐに思い浮かべることができます。

「動詞の語法」を理解することでミスを防ぐことができる

Reading / Listeningであれば、たとえばregardを見た瞬間に「regard  A  as  B の語法を取るのかな?」と考えられるように、後ろの文のかたちを予測することができます。
また、Writingであれば書き間違いを減らすことができます(実際に、Writingでは語法のミスが多いです)。

まず「動詞の語法」に力を入れることで、このようなミスを防ぐことができます。

その後で「名詞の語法・代名詞の語法・形容詞の語法・副詞の語法」の苦手なところ、聞いたことがないところから順に学習を進めていきましょう。

「動詞の語法」を学習する流れ

英語の「動詞の語法」の学習のポイントは、

文法・語法の参考書で学習して全体像を把握 →  長文の演習でも意識 + 反復演習

という流れで学習を進めることです。

「動詞の語法」は文章の中でどう使われているか確認しながら学習する

英語の参考書に載っている「頻出の語法の一覧表」を覚えようとばかりするのではなく、「文章の中で実際にどのように使用されているのか」を確認しながら学習を進めることが大切です。

というのも、「動詞の語法」は特に数が多いので、どうしても時間が経つと頭の中から抜けてしまうのです。
なので、

実際の英文に触れて語法を身につけつつ、忘れたところを確認して覚え直す

という学習が効果的だと思います。

「動詞の語法」は文章の中でどう使われているか確認しながら学習する

また、動詞の語法を学習するときに、避けて通れないのが前置詞の用法(語法)です。

たとえば、remind  A  of  B  を理解したい場合には、なぜここにofが使用されているのかがわかると学習がスムーズになります。

まず前置詞の用法(語法)を押さえたのちに、動詞の語法の学習にうつるのも手です。

「名詞・代名詞・副詞・形容詞の語法」の学習

「名詞・代名詞・副詞・形容詞の語法」

「名詞・代名詞・副詞・形容詞の語法」の学習は、理屈を押さえながら、覚えるべきものを覚えることが大切です。

  • 「名詞の語法」は、どのようなときに名詞が可算・不可算になるのか
  • 「代名詞の語法」では、one, another, the otherなどの使い方はどうなっているのか
  • 「副詞の語法」では、副詞の配置のルールはどのようになっているのか
  • 「形容詞の語法」では、限定用法と叙述用法の違いはどうなっているのか

などの違いの理屈を意識して勉強をしつつ、1つ1つの単語の使い方を学習しなければなりません。

このときに、最初の段階ではあまり細かいところまで覚えようとしすぎないことが大切です。

動詞の語法と同様、忘れてしまうことを前提に、時間をかけて反復学習することを意識して取り組みましょう。

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また、最後の多義語のBrush upのところでは、よく使う意味が複数ある単語についてまとめて掲載されており、その際のコロケーションもよく使うものになっています。

意識的に勉強することで、頻出の言い方が身につくようになっています。

Readingの基礎力をつけるためには、語法(コロケーション)の知識を増やすことは欠かせません。
単語の意味と語法(コロケーション)の両方が抑えられる単語帳になっています。

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おわりに

今日は、英語の語法の学習についてお話をしてきました。

「動詞・形容詞・副詞・名詞・代名詞」などの語法問題を徹底的にやり込むことは大切ですが、順番とやり方を間違えると学習がうまくいきません。

忘れることを前提に、何回も繰り返し学習をし、確認するという姿勢

で学習を進めてみてください!

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