11月になりましたがいかがお過ごしでしょうか?
さて、刻々と受験が近づいてきました。
そろそろ自分が受けるであろう大学の過去問に触れて行く時期です。中旬には少なくとも解き始めていきましょう。
つまり、この時期の学習の中心は
普段の授業の予復習+過去問演習
となります。
目次
受験生が11月に取り組みたい数学の学習①――授業の予習と復習
まずは授業の予復習から。
予習は当然して行きましょう。
ある程度勉強してきているわけですし、ただ解説を聞きにいくだけでは意味がありません。
そしてこの時期ですから、1学期のように復習をのんびりとしている余裕もありません。
数学の授業の予習の意義
予習の意義は、
①新しい問題を見てもビビらないようにする
②予習の段階でできるところできなかったところ明確にする
③できていないところをピンポイントで復習する
などです。すべてを復習していたらいくら時間があっても足りませんからね^^
数学の授業の復讐の意義
復習については、先ほども言ったようにピンポイントで行うことが大切です。
何に着目して解いているのか?
図の状態は?
計算の工夫の仕方は?
などなど…。
ポイントはいろいろありますが、できる限り押さえるべきポイントを絞ってやりましょう。
とはいえ、あまりにポイントを絞りすぎてその問題全体の流れを見失ってしまうということのないように注意してください。
つまり、「その問題は何がさせたくて、どんなことを聞いてきているのか」と、用意された設問の意味をよく考え、理解し、その上でポイントを絞って復習を行いましょう。
受験生が11月に取り組みたい数学の学習②――計算練習
予復習を効率よく行うために、鍵を握るのが計算力です。
計算力がないとその分予復習に時間がかかります。
よほど珍しい計算の仕方以外は簡単に素っ飛ばせるくらいになっておかないと、すべての効率が悪くなってしまいます。
たとえば、ある設問が思考力を試しているのに、その前段階の計算でつまづいてしまうとどうなるか。
肝心なところ、つまり「考える」部分になかなかたどりつけず、せっかく難易度の高いものをやっていても意味がなくなります。
ですから予復習とは別に毎日15分前後は計算練習の時間を確保してしてください。
受験生が11月に取り組みたい数学の学習③――過去問演習
さて今度は過去問演習についてです。
注意してほしい点が3つあります。
数学の過去問は難易度の低いものから
その1 :難易度の低い過去問から解いていく。
いきなり第1志望校の問題を解くのはやめましょう。
(どんな問題が出されているかを見るのはもちろんありです。)
今の段階で第1志望の学力があるとは限らないので、志望順位の低い大学の過去問を使って腕試しをして行きましょう。
ただ、志望順位が低いからといって問題難易度が低いとは限りませんので、そのあたりは習っている先生に聞いてみてどの過去問からやるのがよいかを決めましょう。
数学の過去問はまず時間配分を意識して取り組む
その2 :規定の試験時間通りに解いて、解ききれなかった問題は…
まずは時間通りにやり(おそらく解き終わらないはずなので…)、その時間内にどれくらい解けたのかまたは手を出せたのか?を簡単にチェックしておいてください。
そしたら、解答を見て答えをチェックはしないでください!!
手をつけられなかった問題やまだ何かできそうな問題があれば、さらに時間をとって考えましょう。
ここで答えを見て、『あぁ、そういうことかぁ〜』とやったら台無し。
持てる力を振り絞って考えることで数学の力がつくのです。
決して解いて→答え見ての流れ作業にならないようにしてください。
また、過去問を解きまくるという方々がおられます。
解きまくって良いレベルであれば問題ありませんが、大抵の方はまだまだ。あまり慌てずにじっくり解いてどんな感じで出されているのかを見ましょう。(分量とレベルくらいをかるく参考程度にチェックするくらいで良いです。)
数学の過去問は自分の学力と相談して進める
その3:自分の学力と相談して進めましょう。
過去問演習は大事です。
だからといってやれば良いというのは少し違います。
現時点で習った内容の8割ほどマスターできているなら、演習を多くしていっても良いと思いますが、そうでなければあまり演習をし過ぎるのは良くありません。
前者の方であれば週に2、3年分やることは可能ですが、後者の方は週に1年分でとどめましょう。
また、過去問の文章や式の意味が分からない・知らない言葉があるといった人は、過去問演習はやるべきではありません。
そういう方は可能なら1学期や夏期の教材などに戻り基本を身につけることに重点をおくべきです。
決してみんながやっているからといってつられないようにしましょう。
おわりに
11月は過去問は解き始めるべきですが、普段習っている塾や予備校の授業内容がおろそかにならないように注意すべきです。
学力の土台は授業とその予復習で付くものですから、あくまで勉強の中心は習ったことを習得する方に重点を置くことをお忘れなく。
そして、やるべきことがますます増えてくるので、時間管理も大事です。
1週間計画を立てて何をやるのかをはっきりとさせておきましょう。
さあ受験勉強もいよいよ大詰め!共にがんばりましょう!
大学受験専門塾LIBERA塾長・予備校講師。
数学を通して生徒の想像力と独創力と忍耐力を養成する。自身が数学で苦労した経験を踏まえた懇切丁寧な解説と、明るい人柄が生み出すテンポの良い語り口で全学年・全レベルの受験生を魅了する。