
こんにちは。日本史の河原です。
今回は一問一答の使い方を紹介しようと思います。
「日本史は一問一答を一生懸命やっているけど、なかなか点数が上がらない」
「どうしたら効果的に一問一答を使えるのだろう」
「日本史の一問一答集は種類が多すぎてどれをやればいいかわからない」
と悩んでいる方はぜひ今回の記事を参考にしていただければと思います。
一問一答〝だけ〟やっても日本史はできるようにならない
よく見かける受験生の日本史勉強法に「ひたすら一問一答を覚えまくる」というものがあります。
しかし、このやり方では、入試問題は解けるようになりません。
理由として以下のものがあげられます。
①理解もせずひたすら暗記しているため、全く同じ文脈で用語が聞かれないとわからない
②大学入試の日本史には、正誤判定問題や論述問題といった「用語の知識だけでは太刀打ちできない問題」が存在する
日本史の一問一答は膨大な用語をインプットするのにはたしかに便利です。
でも、用語を覚えることだけが日本史の勉強ではありません。
日本史の一問一答は復習の3ステップの一部に取り入れる
では、どうすればいいかというと、日本史の「復習の3ステップ」の一部に取り入れることをおすすめします。
復習の3ステップは「日本史の復習をより効果的にするために意識すべき『3つのステップ』」の記事で紹介していますので、確認してみてください。
学校や予備校での日本史の授業の復習をする際に、いきなり一問一答に手を出してはいけません。
日本史の一問一答は用語を暗記するためのツールとして使う
まずは自分で説明できるか確認をする。
そのうえで用語をある程度暗記するためのツールとして一問一答を用いるようにしましょう。
さらに、ここで終えては用語暗記のみの学習となってしまいます。
一問一答で基本的な用語をある程度覚えたら問題演習に取り組む
そこで、ある程度基本的な用語を覚えたら、問題演習に取り組みましょう。
ここで用語暗記のみでは太刀打ちできない問題に対応していきます。
これが大まかな日本史学習の流れとなります。
日本史一問一答を使うときの注意点
ある程度の用語を暗記するのに用いる一問一答の使い方にも注意点があります。
完璧に覚えようとしない
一問一答を完璧に覚えようとしすぎて、問題演習に進めない方がいます。
しかし、一問一答を7割くらい覚えたら問題演習に入りましょう。
ある程度覚えたら、今度は問題を通して覚えていけばいいのです。
最初は書かないで覚える
最初から書きながら覚える方がいますが、時間がかかりすぎます。
そのため、最初は見て言えるようにしてください。
ある程度繰り返した段階で、書けるかどうかのテストをしましょう。
テストをしてみて書けなかったもののみ、書けるようになるまで繰り返し漢字の練習をしてください。
覚えられないときは調べる
なかなか覚えられない用語も出てくると思います。
そんな時は、その用語を日本史用語集で調べてみましょう。
文化史の作品などは日本史資料集を見ることをおすすめします。
少し遠回りに見えますが、よりイメージがわいて覚えやすくなるでしょう。
おすすめの日本史一問一答3選
最後に、「日本史学習ではどんな一問一答を使えばいいの?」という方に向けて、おすすめの日本史一問一答を紹介します。
ただし、あくまで一問一答は日本史学習の補助教材です。
学校で配布されている日本史一問一答集があればそちらを活用してください。
もし、学校指定のものがなければ以下のものを参考にしていただければと思います。
日本史単語の10秒暗記 ENGRAM2200(学研プラス)
用語集と一問一答を合わせたようなハイブリッド型の一問一答です。
用語の意味をしっかり押さえたうえで、入試で問われた空欄補充問題も掲載されているので、従来の一問一答よりも体系的に用語を学ぶことができるでしょう。
個人的には一番おすすめの一問一答です。
日本史B一問一答【完全版】2nd edition(東進ブックス)
一番シェア率が高い一問一答でしょう。
掲載問題数が多く網羅性に優れているのが特徴です。
ただし、消化不良になる方も多いので、特に早慶などの難関私大の受験を考えている方は、検討してみてください。
時代と流れで覚える!日本史B用語(文英堂)
一問一答のような手軽さはないものの、基本用語を理解しながら覚えることができるという点でおすすめしたい一冊です。
論述で必要な用語を手軽に覚えたいという方や共通テストのみ日本史を使うという方はこちらを検討してみてください。
おわりに
冒頭でも述べたように一問一答は使い方を誤ると合格が遠ざかってしまう諸刃の剣です。
うまく使いこなしてライバルに差をつけてくださいね。
