どうも、みなさんこんにちは。
高橋佳佑です。
数学ⅡBの共通テスト対策ってどうすれば良いの?
共通テストに向けて、普段の数学ⅡBの勉強で意識しておくことは?
そんな疑問を解決すべく、今回は共通テスト数学ⅡBについてお話します。
目次
数学ⅡBの共通テスト対策は教科書レベルの問題から
共通テスト対策でも、まずは教科書レベルの基本的な問題を解けるようにしましょう。
ただ解けるようになるだけではなく、きちんと理解するべきです。
どういう理由で問題が解けているかを考えましょう。
それを意識するために、日頃から数学の学習をする際は答案を作成することをお勧めします。
答案を作成することで理解につながりますし、そもそも理解していないときちんとした答案は書けないでしょう。
夏までには基礎知識を理解し、問題が解けるようになることがベストです。
教科書に出てくる用語の定義や意味を理解する
また、教科書に出てくる用語等の定義や意味を理解しておきましょう。
用語に関する正しい知識がないと、正誤問題に答えることができません。
それから、数学ではグラフがとても重要なので、いろいろなグラフは素早く書けるようにしておきましょう。
グラフの概形とその特徴に関しての知識はあった方が有利です。
ここまでは共通テスト対策に限ったことではありません。
共通テスト[数学ⅡB]の問題の特徴
ここで、数学ⅡBの共通テストについて確認しておきましょう。
数学ⅡBの共通テストで出題された問題は、教科書や傍用問題集にあるような問題とは少し形式が異なります。
ただ計算をして答えを求めるというだけでなく、それが何を意味しているのか正しく読み取る必要があります。
また、グラフの概形に関する問題も出題されています。
これらの問題は日頃の答えを計算して求めるだけの学習ではなかなか見ることの少ない問題でしょう。
注目すべき問題は、以下の通りです。
第一日程
・第1問[2](3)
・第2問(1)
・第3問(2)
第二日程
・第1問[2](3)
・第5問(2)
会話文に解法のヒントが与えられていたり、解答群が与えられたりしていることがわかると思います。
実際の問題で確認してみてください。
9月以降は「誘導に従う」形式に慣れる
共通テスト[数学ⅡB]は、会話から必要な情報を読み取ったり、問題文に指示されていることを実行して得られる式を分析したりするだけである程度点数が取れるテストになっています。
基本的な知識が定着したら、9月以降に今までの模試や共通テスト用の問題集などで、改めて「誘導に従う」という形式に慣れていきましょう。
試験時間対策は二段階で
共通テスト数学ⅡBは60分という時間制限があります。
普段の勉強では2種類の勉強が必要になります。
1つ目は時間無制限できちんと得点を取る練習です。
そもそも時間をかけてある程度得点が解けなければ60分という制限時間を設けた練習はあまり意味をなしません。
ある程度点数が取れるようになってから、60分以内に得点を取る練習に切り替えましょう。
おわりに
今回は共通テストの概要と勉強法に関してお話してきました。
具体的な単元のお話はまたの機会にするとして、今後の勉強の参考になれば幸いです。
それでは、今回はこの辺で!
番外編:共通テスト数学ⅡBの内容
2021年1月に実施された共通テスト数学ⅡBは制限時間60分で、出題内容は以下の通りです。
大問 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
分野 | 三角関数 指数・対数関数 | 積分・微分 | 確率統計 | 数列 | ベクトル |
第一日程(1/16・17実施)、第二日程(1/30・31実施)ともに出題分野は同じでした。
今後は第1問に数学Ⅱの前半の計算分野や図形と方程式に関する話題が出題されるかもしれません。
共通テスト数学ⅡBの難易度
では、具体的に共通テスト数学ⅡBの問題の難易度を見てみましょう。
第一日程、第二日程ともに、教科書に載っているような難易度の問題と、教科書レベルを超えるが解き方の指示がある問題が多く出題されています。
また、教科書レベルを超え、問題文に書かれていないことを考えたり計算したりしなければいけない問題や、数学の言葉の意味に関する問題の配点を見てみると、各問題の最後の問いに多く出題され、配点は各1点から4点程度です。
共通テスト数学ⅡBの実施結果
第一日程の平均点と標準偏差をまとめます。
参考までに過去のセンター試験の結果も表に入れています。
異なるもののばらつきを比較するときに使う変動係数も考えると、
共通テスト | センター試験 | |||||
年度 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 |
平均点(点) | 59.93 | 49.03 | 53.21 | 51.07 | 52.07 | 47.92 |
標準偏差(点) | 23.62 | 22.63 | 23.00 | 22.63 | 24.20 | 22.25 |
変動係数 | 0.3941 | 0.4616 | 0.4314 | 0.4431 | 0.4665 | 0.4643 |
となります。
変動係数がセンター試験に比べると2021年の共通テストの方が小さいことから、ばらつきが小さいことが分かります。
今回のテストは、過去のセンター試験に比べるとある程度点数が取りやすかったのではないでしょうか。
理学部数学科を卒業した後、首都圏の塾や予備校で受験数学を指導。
定義を大切にし、定理や公式の原理から問題解決の突破口を見つけ、実際に問題を解くときの考え方を示しながら答案を作成していく授業には定評がある。