こんにちは。
今回は、史料対策についてお話しようと思います。
史料対策は受験日本史をやる以上、避けては通れません。
この記事では、「そもそも史料問題って何?」という基本からその対策法や簡単な解法の説明、おすすめの問題集なども紹介するので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
目次
日本史の史料問題には2種類ある
そもそも史料問題とは、日本史の教科書の記述のもとになる昔の文書や手紙・歴史書などを指します。
教科書の本文外に書かれている古文みたいなやつといえばわかるでしょうか。
この歴史の情報源を「史料」と呼んでいるのです。
大学受験日本史ではこの史料を用いた問題が出題されます。
この史料問題には次の2つに分類することができます。
- 教科書史料問題
- 初見史料問題
詳しく紹介しましょう。
教科書や史料集に掲載されている「教科書史料問題」
まず1つ目は、教科書史料問題です。
これは教科書や学校で配布される史料集などに掲載されている史料を指します(特に共通した呼び名がないので、僕は「教科書史料問題」と呼んでいます)。
入試会場で初めて見る「初見史料問題」
もう一つが初見史料問題です。
それぞれ問題の性格が異なるため、対策のアプローチも異なります。そこで、この後は教科書史料問題と初見史料問題のそれぞれの対策法をお伝えしようと思います。
教科書史料問題は日常学習で少しずつマスターしていく
まずは、教科書史料問題です。
ただし、教科書史料問題は例年分析していると、出てくる史料や出題形式が決まっていることがわかります。
そのため、史料問題集を購入して、その出題パターンを知り、対策を行うことがもっとも効率がよいでしょう。
教科書史料問題対策におすすめの問題集2選
おすすめの史料問題集を2冊紹介しますので、書店で見比べて自分に合いそうな史料問題集を選んでください。
- 日本史史料一問一答【完全版】(東進ブックス)
- 日本史史料問題分析と解説-史料をよむ(山川出版社)
日本史史料一問一答【完全版】(東進ブックス)
日本史史料問題分析と解説-史料をよむ(山川出版社)
日常の通史学習で出てきた史料をこの史料問題集を使って、インプットしていきましょう。史料問題は全文暗記する必要はありません。出てくる部分を効率的に覚えてきましょう。
初見史料問題の対策で意識したい3つのポイント
一方、初見史料問題は通史学習が一通り終わった段階で、過去問などを使って対策する必要があります。
初見史料問題の対策をするにあたって、アドバイスを3点しておこうと思います。
- 問題文から見よう
- 解ける問題から解こう
- 古文の知識も使おう
①問題文から見よう
初見史料問題は、問題文がヒントになります。
いつの時代の史料か人物名などが出てくれば、時代や内容がかなり限定できるはずです。
いきなり史料を読むのではなく、問題文を必ず見ましょう。
註のついている初見史料問題では必ず註も活用する
また、史料に註がつくことがあります。
この註をつけるのは出題者です。つまり、この史料問題を解くにあたって特に重要だから註をつけるのです。
史料を読むときには必ず註も見ましょう。
②解ける問題から解こう
実は初見史料問題といいながら、史料を読まなくても問題文だけで解けてしまうものも結構あります。
また、その史料を読まずに解いた問題の解答が、別の問題のヒントになることもあるのです。
慣れてくるとパズルみたいで面白いですよ。
③古文の知識も使おう
近年、史料の読解問題が増えています。
もちろん、日本史なので古文の知識がなくても解けるには解けますが、最低限の古文の知識がないと厳しい問題が存在するのも事実です。
古文をしっかり勉強することで日本史の史料問題にも生かせますので、ぜひしっかりと古文の勉強もしましょうね。
初見史料問題は、持っている知識が多ければ多いほど有利に働きます。
おわりに
史料問題は日本史受験生の中で特に差が開く問題の1つだと思います。
しっかりと対策をすれば、確実に得点をすることができますから、受験勉強を始めた受験の皆さんは必ず日常学習に史料対策を入れるようにしましょう。