今回のテーマは世界史の定期試験対策です。
目次
定期試験と大学入試世界史の違い
まず簡単に大学入試との違いを確認しておきましょう。
世界史・定期試験の特徴
・出題範囲が決まっている
・基本的に教科書、授業で扱った内容から出題される
・高度な論述問題などが出題されることは稀
世界史・大学入試の特徴
・全時代・全地域から縦横無尽に出題される
・教科書を超えた内容が出題されることもある
・大学によっては非常に高度な論述問題、正誤問題などが出題される
定期試験に向けた学習は受験世界史の対策に「直結」している
このように、定期試験と大学入試の世界史では、試される知識量や解答能力も微妙に違ってきます。
とはいえ、あくまで教科書の内容を正確に習得しているかどうかがベースとなる点は変わりません。
ですので、世界史受験を考えている受験生は、定期試験に向けた学習が受験世界史の対策に「直結」しているイメージを持って取り組むことが重要です。
一夜漬け的な丸暗記で乗り切れてしまうこともあるとは思います。
ですが、いずれ受験で使う知識ですから、せっかくなので長期記憶にしておきたいところです。
世界史の定期試験対策は理解を伴った暗記を心がける
そのためにも、世界史の定期試験対策も計画的に質の高い学習をしておきましょう。
すなわち、きちんとした理解を伴った暗記です。
そのために必要な参考書を紹介します。
選定基準としては、
①単元の並びが教科書の配列と同じであること
②日常学習に取り入れやすい手軽さを備えていること
③細かすぎる情報を載せていないこと
などです。
世界史の定期試験対策におすすめの参考書
それらを踏まえて推薦するのが以下の3冊です。
・『ナビゲーター世界史』(山川出版社)
教科書順の配列で歴史の流れが非常にわかりやすく解説されています。説明の踏み込み加減や言葉選びが実に絶妙で、定期試験対策から受験勉強まで使えるシリーズです。
・『詳説世界史 スタンダードテスト 改訂版』(山川出版社)
高校への採択数でトップの教科書『詳説世界史』に完全準拠した問題集です。文章の穴埋めをしながら、重要用語を覚えていくことができます。文章中ほぼ全ての漢字にルビが振ってある点や、回答スペースが設けられている点も評価できます。
・『ウィニングコンパス 世界史の整理と演習』(とうほう)
あまり知られていませんが、大変優れた一冊です。穴埋めができる歴史まとめと、大学入試問題が交互に収録されています。書き込み式で取り組みやすい点や、巻末の共通テスト対策、別冊の解答用紙などが素晴らしいです。もちろん単元の配列は教科書通りですので、『スタンダードテスト』をやった後に本書に取り組むとより効果的でしょう。
これらを上手に使いながら、受験世界史を少しでも良いので意識しながら対策ができると理想的です。
世界史受験をしない人の定期試験対策
では逆に、世界史受験をしない場合は定期試験をどう乗り切るべきでしょうか。
一夜漬けで覚えられればそれで乗り切ってしまうのも手ですが、なかなか難しいのが実際のところでしょう。
理解がおぼつかない知識の集合を覚えるのは苦行です。
とはいえ、上に書いたような勉強はオーバーワーク…と感じる場合は、YouTubeを活用してみましょう。
今や世界史の単元を入力するだけで、プロによる解説動画に簡単にアクセスできる時代です。
1単元30分とかからずに、定期試験レベルの理解は達成されることでしょう。
僕自身も、YouTubeの予備校「ただよび」に授業を提供しています。
またオンライン予備校「学びエイド」でも授業を聴くことが可能です。
この機会にぜひ検索してみてください。
理解した後は、前述の『スタンダードテスト』や、余力があれば『ウィニングコンパス』に入りましょう。
様々なツールを活用しながら、最小限の努力で最大の成果を挙げられると良いですね。