英語科の高野です。
今日は、「去年まではあまり英語の勉強をしてなかったけど…大学受験の用意って何からすればいいの?」という不安を抱えている高校3年生のみなさんに、学習のポイントをお伝えしていこうと思います!
目次
年間の学習イメージを持とう
まず大切なのは、年間の学習のイメージを持つことです。
そうすることで、「いつ、何をすればいいんだろう…」 という不安を解消することができます。
英語の年間学習イメージについては前回の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。
英語学習では背伸びせず、基礎・基本を大切に
受験勉強を始める際に大切なのは、自分の学習のハードルを上げすぎないことです。
実力がまだ伴っていないのに少し難しめの参考書に手を出してしまい、結果よく分からないままになってしまうということがよくあります。
したがって、自分の足りない部分を補ってくれる適切な問題集をみつけること、そしてそれを反復すること。
それが、現役合格に間に合わせる「鍵」となります。
「その場しのぎの勉強法」に飛びついてはいけません。
英語学習の鍵は「どの時期に/何の教材を使い/どのように学習するのか」
この「地道で」「小さな」努力の積み重ねが「大きな」成果を生むことにつながります。
大学入試の英語は「読む」・「書く」・「聞く」の3技能がメインです。
しかし、いきなりこれらに取り組むのではなく、この3つの土台となっている「英単語」・「文法」についてまず学習することが大切です。
大学入試の英語は言い換えれば、
語彙(単語・イディオム) × 文法 × 構文把握 × 長文 × 英作文 ×リスニング
の要素で構成されていると言えます。
英語を学習する際、これらを、「どの時期に/何の教材を使い/どのように学習するのか」が入試を攻略する鍵になります。
いきなり長文に取り組んだりするのではなく、まずこの時期はじっくりと「単語」「文法」の基礎固めに励みましょう。
まずは英語の基礎・基本を身につける
基礎・基本を身につける――英単語編
まずは、英単語についてです。
自分が受験本番まで使う英単語集を「1つ」決めましょう。
1つの単語帳を極め、完成させることがPOINTです。
英単語帳はたくさん出版されていますが、以下に使いやすいものを複数挙げておきました。
参考にしてください。
- 『システム英単語 五訂版』(駿台文庫)
- 『英単語STOCK 4500』(文英堂)
- 『必携英単語 LEAP』(チャート研究所)
最初のうちは、学習のハードルを上げないことがポイントです。
したがって、
① まずは、だいたい前半の500から600番くらいまでの英単語について
② 意味が「1つ」わかる
ということを意識すると良いと思います。
英単語帳には複数の意味が掲載されていることがほとんどですが、学習していくうちに自然と覚えていけばOKです。
基礎・基本を身につける――英文法編
次に、英文法についてです。
英文法の参考書の多くは、問題演習を通じて知識の抜け漏れを確認するというものです。
したがって、「中学英語から苦手…」「そもそも英語・英文法の仕組みがわからない…」という人向けの参考書自体が多くありません。
- 『英文法入門10題ドリル』(駿台文庫)
- 『英文法基礎10題ドリル』(駿台文庫)
この2冊は、英語・英文法の体系を習得するのに最適です。
加えて、英語嫌いの人でも取り組みやすいものになっています。
4択問題や正誤問題などに取り組む前に、まずこちらの参考書に取り組み、基礎基本を身につけましょう。
英文法は、毎年「すべて暗記すればいいんでしょ?」という感じの受験生を多く見ますが、それでなんとかなる可能性は低いです。
英語のルールについて理解し、「なぜ、そうなるのか?」にこだわることが非常に大切です。
おわりに
今日は、春からの大学受験というテーマで、「安易な勉強法に飛びつかず、地道に学習すること」の重要性をお伝えしました。
焦らず、しかし着実に来春の合格へと向けた歩みを進めてください!
首都圏の塾・予備校で英語科講師として活躍。大学院時代の専門は19世紀イギリスの倫理学。好きな思想家はJ.Sミル。読解の精密さを追求する授業は上位生を中心に熱い支持を受けている。