
3月に入り、いよいよ新学年まで、あと1ヶ月となりました。
今日は、そんなみなさんに英語の1年間の受験勉強のイメージについて紹介していこうと思います。
目次
大学受験英語学習の全体像
この時期に大切なのは、英語の勉強法や勉強の順序を理解することです。
大学受験英語の学習は、大きく
① 語彙力(英単語 / イディオム)
② 文法
③ 精読 / 構文
④ 速読 / 長文
に分けられます。
まず、大学受験英語学習で最も基本的なものは、英単語・イディオム学習です。
語彙力がないと、そもそも英文が読めません。
文法の理解が怪しいと「正しく読む」ことができません。
加えて、文法の知識を活かして、精読 / 構文に取り組むことも大切です。
読みにくい・構造が複雑な文も一つ一つ丁寧に理解していくことで、英語で書かれた文章が読めるようになります。
そして、これらの英語学習を活かし長文/速読に取り組みます。
大学受験英語学習のロードマップ
3月〜4月:英単語学習と英文法学習
まずは、大学受験を共に戦う[英単語帳]を決めて、毎日少しずつ取り組み始めましょう。
英語での単語学習の進め方については、教材・やり方も含めて詳しく説明しました。
こちらの記事を参照してください。
そして、同時並行で、英語の文法学習にも取り組んでいきましょう。
春休みから1学期にかけて取り組んでおきたい文法学習について紹介しているこちらの記事にも目を通してみてください。
5月〜7月:精読/構文の学習を本格化
この時期の英語学習は、英単語 / 英文法に加えて、精読/構文に取り組んでいきます。
この際に大切なのは、速く読もうとすることではなく、1文1文を正確に読もうとすることです。
この時期に、英文を速く読もうとしすぎるのは、非常に危険です。
学んでいる英単語 /文法が、実際の英文の中でどのように使われているのかを確認しながら、正確な読みを続けましょう。
夏休み〜9月:夏休み後半は英語長文の学習に
いよいよ夏休みに入ります。
夏の英語学習も極めてシンプルです。
前半は、英単語・イディオム/文法/構文 学習の繰り返しです。
1学期に詰め切れなかったところを、詰め切るイメージで学習すると良いでしょう。
そして、夏休み後半から9月にかけて長文学習に入ります。
ここでも時間はあまり気にせず、1文1文を正確に読むことをまず心がけます。
ただし、この時期は1文だけでなく、英文の論理展開の仕方にも意識を向けていきましょう。
10月〜入試まで:英語の過去問演習を本格化させる
ここからは、過去問学習が始まります。
過去問学習を始めていくと、自分の読解の弱点が見えてきます。
多いのは、「空所補充問題が苦手です…」というような問題形式によって正答率が変わるということへの悩みです。
論理展開の追い方に加えて、設題形式別のアプローチの仕方を考えていくことがこの時期には必要になってきます。
また、過去問との付き合い方も非常に大切です。
過去問をやればそれでよいわけではありません。
過去問をやり、できないところを見つけ、対処して…の繰り返しが志望校合格へのPOINTになります。
英語の過去問学習については、過去問演習のポイントを詳しく解説したこちらの記事を参考にしてください。
また、この時期になると、英単語/文法の知識が、知らないうちに少しずつ少しずつ抜けてきます。
直前期の英語学習では、このような基礎的な事項の確認も必要です。
英語は英単語学習に始まり、英単語学習に終わると言っても過言ではありません!
おわりに
今日は、1年間の英語学習のイメージについて紹介しました。
やるべきことはたくさんあります。
今は、「わからない」ことが多いかもしれませんが、着実に学習を進めれば、少しずつ「わかる」に変わっていきます。
「志望校合格」を目指して、頑張っていきましょう!

首都圏の塾・予備校で英語科講師として活躍。大学院時代の専門は19世紀イギリスの倫理学。好きな思想家はJ.Sミル。読解の精密さを追求する授業は上位生を中心に熱い支持を受けている。