
こんにちは。新高3生の皆さんは、そろそろ本格的に受験勉強を始めようと考えているのではないでしょうか。
大学受験日本史は覚える量も膨大で、非常に時間がかかります。ぜひ、早めに1年間の指針を立て、受験勉強を1日でも早く始めてください。
昨年の4月に日本史の1年間の指針についての記事を書いていますので、1年間の勉強のイメージはこちらを参照いただければと思います。
さて、今回はいざ受験勉強を始めるにあたり、どのような参考書・問題集を使えば良いか。
その疑問にお答えしようと思います。
共通テストのみ・私立大学・国立大学2次試験の3パターンに分けて、主に問題集について紹介しましょう。
目次
全ての日本史受験生が揃えておくべき教材
その前に、志望校に関わらず、全ての日本史受験生に揃えて欲しい教材を紹介しておきます。
日本史教科書
入試問題は、教科書の文章をそのまま引用することが多々あります。
特に高等学校での採択率が高い『詳説日本史』(山川出版社)は大型書店でも購入できますので、持っていない人は持っておくと良いでしょう。
日本史用語集
教科書と同じく、用語集の記述をそのまま引用している入試問題もよく見かけます。
復習の際に、用語集の説明を確認すると用語の意味もわかり、定着しやすくなるのでおすすめです。
『日本史用語集』(山川出版社)がおすすめです。
日本史図説
大学入試では図版問題も数多く出題されます。
学校で配布されると思いますが、もしお手元にない場合は、1冊購入しましょう。
『詳説日本史図版』(山川出版社)が入手しやすいと思います。
上記3冊を揃えていただいた上で、パターン別におすすめの教材を紹介していきましょう。
日本史を共通テストのみ使用する受験生が使うべき教材
共通テストは、私立大学ほど細かい知識が聞かれるわけではなく、教科書の範囲をしっかり身につけた上で、知識の活用を求められる試験です。
まずは教科書範囲の基本用語を『時代と流れで覚える!日本史B用語』で覚えて、その上で正誤判定問題に慣れるために、『大学入試共通テスト 日本史Bの点数が面白いほど取れる一問一答』を活用し、正しく知識がインプットされているか確認しましょう。
共通テストのみ日本史を使用する受験生におすすめのインプット用教材
鈴木和裕『時代と流れで覚える!日本史B用語』(シグマベスト)
共通テストのみ日本史を使用する受験生におすすめのアウトプット用教材
鈴木和裕『大学入試共通テスト 日本史Bの点数が面白いほど取れる一問一答』
私大受験生が揃えておくべき日本史教材
私立大学は、インプット量が最も多くなります。
基本的には以下の記事で紹介した「理解→暗記→演習」の3ステップで学習に取り組みます。
暗記には一問一答集を活用してください。
一問一答:金谷俊一郎『日本史一問一答完全版』(東進ブックス)
また、大学入試には史料問題も出題されます。暗記の際には、各単元で登場する史料の対策もしっかり行いましょう。
史料問題集:會田康範『日本史史料問題分析と解説―資料をよむ』(山川出版社)
私大受験生の問題演習に使いたい日本史教材
上記教材で暗記をした上で、しっかりと問題演習に取り組みましょう。
おすすめの問題集を以下に列挙しますので、自分の志望大学のレベルに合ったものを選んでください。
①佐藤四郎『HISTORIA 日本史精選問題集』(学研プラス)
過去に出題された入試問題がベースとなっており、実践的な力をつけることができます。この問題集をしっかりこなすことができれば、入試標準レベルはクリアできるでしょう。
②藤野雅巳『全レベル問題集 日本史B 3 私大標準レベル』(旺文社)
上記の『HISTORIA 日本史精選問題集』が難しいと感じた受験生はまずこちらの問題集から取り組むのが良いと思います。こちらも大学入試の過去問をベースにしていますので、実践的な力をつけつつ、基本的な知識の確認ができます。
③石川晶康『日本史標準問題精講』(旺文社)
こちらはかなりハイレベルな問題集となります。『HISTORIA日本史精選問題集』では物足りない、日本史で高得点を取りたい受験生におすすめです。知らなかった知識は解説を読んで足していくと良いでしょう。
国公立大受験生が揃えておくべき日本史教材
国公立大学を受験する受験生は、まず共通テスト対策と同じ形でインプット・アウトプットを行いましょう。
使用教材も同じで結構です。
日本史論述の対策法・おすすめの教材
その上で、論述対策が必要になります。
論述の対策法並びにおすすめの教材は以下の記事に詳しく書かせていただきましたので、参考にしてください。
おわりに
今回は志望校に応じたおすすめの参考書・問題集を紹介させていただきました。
教科書・用語集・図説の「三種の神器」を揃え、その上で必要に応じて問題集などをできるだけ早く買い揃えて、受験勉強を開始してくださいね。