入試問題演習をしたら,間違えた問題は1冊のノートにまとめておこう。どのような問題をどうして間違えたのか,簡単で良いからポイントを書き出しておく。その時はどの問題か分かるように,大学名や模試名,問題番号などは必ず書いておこうね。よく,一度解いた問題をそのまま放置してしまう生徒がいるけど,それでは演習を取り入れた意味がほとんどなくなってしまう。一番大切なのは,間違えた問題をできるようにすることなんだ。過去問でも模試でも参考書でも間違えた個所には付箋か何かでチェックを入れて,何度も解きなおそう。解きなおしこそ,重要なんだ!
演習時間は意識して作ろう
生徒から「日本史の用語のインプットや以前勉強した分野のやり直しが終わらないので演習ができません」という声をよく聞くね。もちろん,ほとんどインプットができていなければ問題は解けないと思うよ。
でも,こう考えているなら考えを改めた方がいい。
「この時代が100%になっていないから,入試問題演習なんてできない」。果たして,その時代が100%になることなんてあるのだろうか…。
断言しよう,残念ながらそれはない!
人間は忘れる生き物だから,どんなに覚えなおしても忘れることは忘れるんだ。もちろん,覚えなおすことは決して悪いことではないけれど,100%になってから演習しようと思っていたら演習に取り組むチャンスは全くなくなっちゃうよ?
だから,こう考えよう。
演習でアウトプットすることが,インプットの確認にもつながる。間違えたところが自分の弱点なんだと。
アウトプットで弱点を探した後にその分野だけインプットしなおせばいいんだ。それでも不安であるならば,1週間に日本史に使える時間をインプットの時間とアウトプットの時間に分けよう。
例えば,1週間に10時間使えるのであれば,6時間はインプット,4時間はアウトプットと指定すればいいと思うよ。
もちろん,君たちの成績状況によって,時間配分は変えていいけど,大切なのはアウトプットの時間も作り出すこと。インプットが終わってから,アウトプットやろうと思ってもきっと手が回らず入試を迎えちゃうよ。毎週日曜日のこの時間はアウトプットに使う!と決めてしまおうね。