
多くの受験生が苦手としやすく、最後までなかなか自信を持つことができない単元として文化史が挙げられます。
今回はその攻略法を紹介します。
目次
世界史の文化史が習得しにくい3つの理由
そもそも、なぜ世界史学習で文化史は習得しにくいと言われるのでしょうか。
それには次のような理由が考えられます。
①世界史の授業では通史に比べて扱いが小さく、文化史を扱ったとしても全時代・全地域の全項目について詳細な解説を受けることのできる受験生は少ないということ。
②世界史の参考書で文化史のみを解説したものも出てきてはいるが、それらを購入して世界史の文化史学習に多くの学習時間を割く受験生はまだ多いとは言えないこと。
③文化史は単純暗記に陥りやすい上に、暗記事項も多いこと。
世界史学習での文化史攻略、3つのポイント
それでは、「今の各項目どうやって克服するのか?」という視点で文化史攻略のポイントを考えてみましょう。
世界史の文化史は映像授業を活用して授業のスキマを埋める
まず①についてです。
文化史に多くの時間が割けない状況は、教える側も歯がゆい思いをしていることがほとんどです。
特に10ヶ月程度で全世界史を講義しなければならない塾・予備校では、どうしても通史講義が優先されがちで、文化史は季節講習で集中的に扱われることが多いと思います。
そうした「スキマ」をふさいでいく学習をまずは心がけてみましょう。
その際にオススメの無料オンライン予備校が「学びエイド」です。
世界史を学習する際に文化史の「スキマ」を埋めるにはちょうど良いといえるでしょう。
世界史の参考書を使って文化史学習を進める
次に②の「世界史の参考書で文化史のみを解説したものも出てきてはいるが、それらを購入して世界史の文化史学習に多くの学習時間を割く受験生はまだ多いとは言えないこと。」についてです。
「スキマ」を埋める作業は、もちろん参考書を使っても良いわけです。
そこで「文化史のみ」を解説した参考書を探すわけですが、現時点では『これ1冊! 世界文化史』(アーク出版)がオススメです。
かなりボリュームのある本なので、最初から通読しようとするよりも、自分が弱いと思う単元のみを辞書的に引くようにして使うとよいでしょう。
世界史の文化史でも「流れ」を意識して単純暗記を避ける
そして③「③文化史は単純暗記に陥りやすい上に、暗記事項も多いこと。」についてですが、単純暗記を強いられがちというのは文化史学習の宿命ともいえます。
上手い世界史の先生は、その点を考慮した文化史授業を行なってくれるはずです。
また上で紹介した参考書などでも、そういった部分に解説の力点が置かれています。
「すべてを納得してから覚えたい!」というこだわりも大切なのですが、あくまで受験勉強の一科目である世界史の中の一分野に過ぎないという感覚は忘れないようにしてください。
たまに見かけるのですが、納得したいあまり、実際の作品を読み始めたりすると受験勉強的には危険信号です。
高校世界史で興味を持った作品は、大学に入ってからゆっくり読むのがよいでしょう。
