「数学ⅠAⅡBで受験予定だったけれども負担が大きいので数学ⅡBは捨てて、数学ⅠAのみで受験しよう」と考えている人はいませんか?
今回はそんな人に向けて、数学ⅡBを「捨てる」かどうかの判断について、その基準やいつまでに決めるべきかを考えていきます。
目次
どんな人が数学ⅡBを「捨てる」のか
数学ⅡBを捨てるべきかどうかの判断は当然その人によります。
ここでは、どんな人が数学ⅡBを捨てるべきなのか話していきます。
受験の学部系統に変更が起きない
もし受験校に大幅な変更が起きない、もしくは起きても志望する大学を受験できるという人であれば数学ⅡBは捨てても良いでしょう。
今の自分の学力では…と思う人は、捨てて受験校を考え直すのも手です。
この場合、受験校も絞られませんので学力に不安があれば良いと思います。
数学ⅠAの分野のできもあやしい…
問題はⅠAの部分がしっかりと出来上がっていないのであれば、当然ⅡBは出来るようにはなりません。
また、以前この記事で書いたようにⅠAに比べⅡBの分量は非常に多いです。
もちろん理系であればそれは難しいですが。
捨てる場合のメリット・デメリット
数学ⅡBを「捨てる」前に、これはきちんと考えなければなりません。
安易に切り捨てるのも問題ですし、無駄に数学ⅡBを勉強するわけにもいかないからです。
そのあたりを考えて捨てるか捨てないかは判断してほしいです。
その際ですが、以下のことに気にしてもらえるとどうすべきかはっきりしやすいと思います。
数学ⅡBを捨てるメリットは負担が一気に減ること
数学ⅡBを捨てる選択をしたメリットとして間違いなく挙げられることは、勉強の負担が一気に減ることです。
・数学ⅠAの完成を少しゆとりもって行えるので、他教科に時間がまわせる
人によって勉強の捗り具合が異なるので、苦手な人ほど捨てることによる時間の確保は大きなものとなります。
数学ⅡBを捨てる最大のデメリットは受験校が絞られること
数学ⅡBを捨てる最大のデメリットは、「受験校が絞られる」ということです。
基本的に難関校を数学受験しようと思うと基本的に数学ⅡBまでは必要なことがほとんどです。(文系のお話)
また、志望する学部系統の変更の必要も出てきます。
受験科目だけで受験校を決めるというのも変な話ですが…。
実際、経済学部を考えていたのに、医療系の、ⅠAのみで受験できる学校に変更ということもなくはないです。
数学ⅡBを捨てる場合は早めの決断が必要
これは数学ⅡBに限った話ではないのですが、捨てるのであればとにかく早いほうが良いです。
本音をいうと1学期末の時点でこの決断をしておきたいところです。
とにかく捨てるのを先延ばしにすることのデメリットはとても大きいです。
捨てていれば、他教科の勉強もふんだんにできたかもしれない…何よりそれがもったいない。
できれば3日以内に。
酷な話かもしれませんが、それほど時間はないのです。
もっと明るいお話で締めくくれれば良かったのですが、そうも言っていられないのでぜひこの話を読んでキッチリと判断してもらえたらうれしいです。
それでは。
大学受験専門塾LIBERA塾長・予備校講師。
数学を通して生徒の想像力と独創力と忍耐力を養成する。自身が数学で苦労した経験を踏まえた懇切丁寧な解説と、明るい人柄が生み出すテンポの良い語り口で全学年・全レベルの受験生を魅了する。