今日は、みなさんに音読の意義とやり方についてお話ししたいと思います。
音読はその意義とやり方を押さえてやることで、英語が身につくスピードが早くなります。
「音読の仕方なんて教わってなかった!」という人は是非参考にしてみてください。
目次
英語の音読は「速読」にも役立つ
受験生が音読をすることの意義は、主に以下の2つです。
② 速読力をつける(左から右に意味を理解できるようになる)
共通テストではリスニングの配点が上がり、私大の入試では長文の「長文化」が進んでいます。
身につく音読をすることで、「リスニング」「速読」の基礎力をつけましょう!
英語の音読で意識すべき3原則
音読をする際に、守ってほしい原則が3つあります。
② ネイティブの音声データがあるものを音読せよ!
③ 一定間隔で(毎日少しでも)音読せよ!
これらを守らなければ、音読がただの「作業」になってしまい、思うような成果をあげられなくなってしまいます。
内容が分かっているものを音読せよ!
最初のうちは、内容がわからないものを音読するとただよくわからない英文を「呪文」のように唱えるだけになってしまいがちです。
したがって、
ことから始めましょう。
「頭」と「目」と「口」と「耳」をフル活用してやる音読はかなりの労力と時間を使うことになりますが、その分だけ大きな成果を得ることができます。
ネイティブの音声データがあるものを音読せよ!
ネイティブの音声データは音読には不可欠です。
実際に音声を聞くことで、音と音のつながりや消えてしまう音などを理解できるようになります。
これは、「リスニング」対策になります。
そして、
もちろん、場合によっては音声データが手に入らないこともあるでしょう。
音読に慣れてきて、割と正しい発音ができる段階に入っているのであれば、音声なしで音読しても良いですが、最初のうちは、音声データがあるものを教材に選ぶと良いです。
一定間隔で(毎日少しでも)音読せよ!
音読も、単語や文法と同じく、定期的にやらないと自分の力になりません。
定期的に音読をするためには、
のが良いでしょう。
復習で内容を理解した英文を、音声データで確認し、定期的に音読することが一番効率が良いと思います。
英語の音読をする際の具体的な方法
音読にはいくつかの方法があります。
今日はその中でも代表的なものを3つ紹介したいと思います。
その3つとは、
です。音読する題材などに応じて使い分けてもらえると良いと思います。
① オーバーラッピング
音読の前に英文を見ながら音声だけを聞き、発音のPOINTなどを事前に確認しておくと良いです。
負荷があまりかからないので、忙しい人が定期的に続けるのに向いています。また、長い英文を音読するのに向いています。
② シャドーイング
その際に英文を見てはいけません。
音声データを自分の耳だけで聞き取り、それだけを頼りに音読をしていきます。
内容が分かっている英文で実践しても慣れるまでは結構大変です。
しかし、効果はオーバーラッピング以上にあります。
時間がある人向けのやり方です。
③ Read and look-up
自分で音読をする際に、1文(長い場合は意味のかたまり)ごとに、
②次に目線を上にあげて英文を見ずに音読をします。
これをやる際には正しい発音ができることが前提となっているので、1回音声を聞いて発音を確認しておく必要があります。
文を覚える作業を含むので、ただ「呪文」を唱えるだけになることを防ぐことができます。
おわりに
今日は音読についてお話しさせていただきました。
最後に今日の話をまとめて終わりにしたいと思います。
② 「呪文」を唱える「棒読み」音読にならないように原則を守ろう
→ 「頭」と「目」と「口」と「耳」をフル活用せよ
③ 一定間隔で音読するために、復習の最後に音読を組み込もう
④ 自分ができそうな方法から音読を始めてみよう
首都圏の塾・予備校で英語科講師として活躍。大学院時代の専門は19世紀イギリスの倫理学。好きな思想家はJ.Sミル。読解の精密さを追求する授業は上位生を中心に熱い支持を受けている。