首都圏の予備校・塾で数学・地学を担当。
大学での専門は固体地球科学・信号処理。今後の人生で役に立つ地学(地球科学)がモットー。「覚えること」と「理解すること」を明確に区別し、単なる暗記に留まらない指導を心がけている。
受験生の皆様,地学基礎の学習は順調でしょうか?
12月・1月に入ってから地学基礎は本気を出すと考えている方もいるかもしれません。
その方針で成功する人もいますが,
科目間の勉強のバランスが崩れる可能性があることを
事前に把握しましょう。
私は,12月・1月に現代社会を詰め込んで大変でした。
(一応9割近くとれたのですが,他の科目にしわ寄せが…)
さて,11月1日でセンター試験まで
80日を切ってしまっていました。
そこで今回は,11月からセンター試験対策を意識している方に向けて書きたいと思います。
現段階で全く勉強したことがない,
地学基礎に触れたことがないという方は少ないと思います。
ここからはInputとOutputのバランスが重要になります。
Input~細かすぎる内容にこだわらない~
【地学基礎の範囲については一通り学習が終わっている場合】
今から新しい参考書を買う必要は基本的にないと思います。とにかく一冊をきっちりこなしてください。ただ,一通り参考書で学習したが,知識について覚えているかどうか不安がある場合は
一問一答 文系のためのセンター地学基礎ターゲット [ 島村 誠 ]
を使って,確認していくとよいと思います。
その理由は
[1] 赤シートで用語を覚えられる。
[2] 正誤問題が豊富
[3] コンパクトで持ち運びやすい
3点が挙げられます。
[1]赤字の部分をまず抑えましょう。用語を暗記するだけでは点になりませんので, [2]正誤問題の部分をつかって知識を定着させていきましょう。これはあくまでも,インプットの作業の一貫かと思います。 [3]は地味に重要です。とりあえず,取り出して開くとい作業がしやすいだけで勉強のしやすさが変わってきます。
アウトプットに入るかもしれませんが,問題演習をしないと定着しないので,この一冊をひたすら回すだけでよいと思います。
どうしても知らない知識が出てくるかと思います。正直キリがないので,出てきたら付け加えていくしかないでしょう。
「主軸となる本に付け加えていく」
ことが大切でしょう。
ほら,あの有名な原型を留めていない世界史の一問一答のやつですよ。極論をいってしまえば,どの本でもよいと思うのです。
今年のセンター世界史で満点を取った生徒の「東進一問一答」。もはや原形をとどめず、凄まじいオーラを放っている。 pic.twitter.com/a3S5ZWqXx8
— 鈴木悠介 (@yuusuke_suzuki) 2018年1月16日
Output~形式に慣れる~
以下の三冊のいずれかを利用するとよいでしょう。
・短期攻略センター地学基礎 (駿台受験シリーズ) [ 小野雄一 ]
・大学入試短期集中ゼミセンター地学基礎(2018) 10日あればいい! [ 平井昌行 ]
・センター/マーク基礎問題集地学基礎新版 代々木ゼミナール [ 蜷川雅晴 ]
12月まで食い込んでも問題ないので,この本をじっくりと解きましょう。解説を読み込んで解いていくタイプの本です。少々発展事項も含まれていますが,理解を深めるための問題が多いので,取り込んでいきましょう。
間違えた問題にチェックを入れて,間違えた問題を解き直すというオーソドックスな方法でよいと思います。
過去問およびオリジナル問題が混在しているタイプの本です。
大学入試短期集中ゼミセンター地学基礎(2019) 10日あればいい! [ 平井昌行 ]をオススメします。その理由は[1] とにかく薄い!
[2] 問題数が多い!
[3] 古い過去問を使って典型問題が学習できる!ことが挙げられます(使われている過去問の年度は古いものが多いですが,最新のものは12月に解くので問題ないと思います。)一問一答 文系のためのセンター地学基礎ターゲット [ 島村 誠 ]を使っていないならば,POINTチェック!のページを利用して一気に基本事項の復習もできます。
センター/マーク基礎問題集地学基礎新版
代々木ゼミナール [ 蜷川雅晴 ]
を通しでやることをオススメします。問題数も多くなく,基本的な内容がセンター試験の形式で確認することができます。Chapter.01~Chapter.04まであり,
各Chapterが大問9題で構成されているので,
全部で36題あります。
気合を入れていけば,
一週間かからずに終わることでしょう(´・ω・`)
何回も解き直すという使い方よりは,
穴を見つけるという観点で使うことをオススメします。ですので,
問題に書き込みをしてしまってよいと思います。
解答が終わったら,
解答を参照しながら,
誤りの選択肢もすべて問題に書き込んでいきましょう。
入試直前に一気に見直すことができます。
「インプットからアウトプットへ徐々に切り替えていきましょう!」