【紙辞書と電子辞書】現代文の学習で辞書を活用する方法【いつ引く?】

こんにちは、羽場です。
突然ですが、みなさん辞書ってしっかりと活用していますか?

実は最近になってこんな質問をされることがまた増えてきました。

辞書を使えと言われるけれど、どんな場面で辞書を引くの?

そこで、今回はこんな疑問にお答えすべく、辞書の引き方に注目してみたいと思います。

紙の辞書 vs 電子辞書

以前から、生徒本人だけでなく保護者の方からも

紙の辞書と電子辞書ってどっちが良いの?

と聞かれることが多くあります。

紙の辞書にも電子辞書にも、最近ではスマホアプリの辞書にもさまざまなメリットがあるので、迷うのも仕方ないかもしれません。
指導者の方々の間でも「紙の辞書が最も良い」「電子辞書でも良い」「ググれば良い」など、いろいろな意見がありますし。

 

一つだけ選ぶなら電子辞書

まずは辞書を「ひとつだけ」選ぶとすれば、僕は電子辞書をオススメします。

もちろん、紙の辞書の良さはわかります。
周辺の情報まで目に入るのも、辞書を「読む」のに適しているのも、「引いた感」を味わえるのも紙辞書ならではです。
記憶に留まりやすいという話も聞きます。

紙辞書をじっくり読むことが語彙の学習には良いとうこともわかります。
それでも、「まずはひとつ」選ぶとするならやはり電子辞書だと僕は思っています。

どんなに優れた辞書も、引かなければ意味がありません。
「気になる言葉があったとき、辞書をすぐに引くこと」が辞書活用の第一歩なのです。

その点では、やはり電子辞書に軍配が上がるでしょう。
まずは電子辞書を通して、辞書を引くことを習慣づけながら、場面に応じて紙の辞書も使えるように徐々に整えていくのが良いのではないでしょうか。

 

どんなときに辞書を引くべきか

さて、ここからは実際に辞書を引くタイミングについて見ていきましょう。
もちろん、辞書はいつ引いても良いものではありますが、あえて言うなら次のような場面でしょう。

①知らない語句に出会ったとき
②理解が曖昧な語句に出会ったとき
③ふとしたとき

それぞれ詳しく見ていきます。

 

知らない言葉に出会ったときに辞書を引く

「辞書を引く」と聞いてまず真っ先に浮かぶのは「知らない言葉に出会ったとき」なのではないでしょうか。

まずは、どんな場面であれ「この言葉ってどういう意味だ?」と思った時に辞書を引きましょう。
わからない言葉を前後の流れから「推測」するという力も必要ですが、辞書を引いて言葉の意味を知るうちに推測する力も案外ついてくるものです。

知らない言葉に出会ったときはぜひ迷うことなく辞書を引いてみましょう。

 

理解が曖昧な語句に出会ったときに辞書を引く

実は、受験生たちに最も意識してもらいたいのがこの「理解が曖昧な語句に出会ったとき」です。

「知らない言葉」と同じように感じるかもしれませんが、「見たことはあるけれど,意味を説明しろといわれると難しい」というような言葉のことです。

たとえば、

「なまめかしい」「わびしさ」「情緒」「没入」「景物」「象徴」「内省」「意義」

これらの言葉に関して、「見たことはある」という人も多いと思いますが、その意味は説明できますか?
「なんとなくわかる気がするけれど,説明しろと言われると…」と感じる人も多いのではないでしょうか。

こういう「見たことはあるし知っているけれど,意味は曖昧」という語も辞書で確認してみることをおすすめします。

このような言葉はあまり意識したことがないという人もいるかもしれません。
でも、「辞書を引く」ということを意識して丁寧に文章を読んでいくうちに、自然と注目していくことができるようになるはずです。

 

ふと辞書を開いてみる

辞書は「知らない語句」「理解が曖昧な語句」があったときだけ引くものというわけではなく、いつ引いたって良いもの。
特に調べたい語がない場合でも辞書を開いてみるのだって大いにアリなんです。

家でふとした瞬間に辞書の中の適当なページを開いてみて、そこに載っている項目を眺める。
そしてそのページに「初めて出会う語」が載っているという経験を僕自身幾度もしてきました。
「こんな風に出会わなければ一生出会うことはなかったのかもしれないなぁ」と思った経験も一度や二度ではありません。

電子辞書だとなかなか難しいかもしれませんが、紙の辞書が自宅にあるという人はぜひ「ふと辞書を開いてみる」のもおすすめです。

複数の辞書を引くこともあり得る

同じ語でも辞書によって説明のされ方は異なります。
そして実はここに辞書を引く際のポイントが隠されているのです。

辞書である語を引いてみた時に「いまいちわからない」「わからなくはないけれど,しっくりこない」という経験をしたことがある人もいるでしょう。
そんな時,どうしていますか?

実際の生徒たちから話を聞いてみると,案外「辞書を引く」「その説明を読む」「書き出す」ことで満足して(理解したつもりになって)しまい,結局その語の理解は曖昧なまま…という場面も多いように感じます。せっかく辞書を引いて「言葉を理解しよう」と思っているのにそれでは勿体無いですよねぇ…。

そこで,同じ語でも辞書によって説明のされ方は異なるという辞書の特徴を活用してみるのが鍵を握ります。

ある辞書の解説ではピンとこなかったら別の辞書を引いてみる。
それでも理解できなかったらまた別の辞書を引いてみる。

その作業の積み重ねを通して,一語一語に対する理解を深めていくことを心がけてみましょう。
例文の確認も忘れずに。

 

辞書を使って語彙力を向上させる2つの方法


これまで見てきた通り、知らない/理解が曖昧な語句に出会ったら辞書で確認することは非常に重要です。
そしてせっかく調べたものはきちんと記憶にとどめ、使いこなせるようにしていきたいものです。

そこで,今回は個人的にオススメしている方法を2つご紹介します。

①語彙ノートを作る
②電子辞書のブックマーク機能を活用する。

それぞれ掘り下げてみたいと思います。

 

辞書で引いた語句を「語彙ノート」にまとめる

アナログな方法ですが、一番安心感があります。
やり方は簡単です。
ノートやルーズリーフに、

■見出し語(読み方)
意味
例文

をセットで書き残しておく。
これだけです。

この際のポイントは2つ。

①続けられること。
②例文もできるだけ書いておくこと。
③定期的に見返すこと。

やはり「続けること」が一番大事です。
そのためにも、「気合いを入れてレイアウトを〜」などとこだわらないことが重要でしょう。

また、言葉は文章の中で用いられるものです。
例文をきちんと確認し、その語句の使い方も含めて確認しておきましょう。

どんなノートを使っても、どんなペンでも構わないからとにかく記録し、確認する。この繰り返しです。

 

電子辞書のブックマーク機能を活用する

意外と知らない人が多いようですが、電子辞書派・スマホアプリ派の皆さんは使い倒していきましょう。

電子辞書にもスマホアプリの辞書にも、呼び方はさまざまですが「ブックマーク」機能があるはずです。
ありきたりな言い方をすれば、ブックマーク機能って、自分だけの「単語帳」が作れるようなもの。

調べた単語は都度ブックマークに残し、さきほどと同様、何度も見る。
とにかく語彙は「一度調べて終わりにしない」ということを心がけてください。

 

おわりに

文章を読む際に、そこで用いられている言葉の意味を知らなければ、なかなか内容理解には結びつきません。

そんな文章読解に欠かすことのできない「語彙力」を高めていくための方法として、参考書・問題集を用いる、検定試験を活用する、入試頻出語彙のまとまったサイトを見る…などいろいろとありますが、この機会に、改めて辞書を活用することを考えてみてはいかがでしょうか。




 

〔番外編〕「たほいや」の遊び方

最後に,ちょっと変わり種をご紹介します。日本では「たほいや」と呼ばれる遊びです。
本当はチップを使って遊ぶようですが,チップはなくても楽しめる遊びです。

[遊び方]
①親(=出題者)を決める
②お題を決める
③回答者が解説文を書く
④集まった解答と辞書に載っている解答を読み上げる
⑤回答者が「どれが辞書の解説か」予想する

まずはじゃんけんなどで出題者になる親を決めます。
それ以外の人は回答者です。

親は辞書の中から適当な言葉を選び、選んだ言葉だけを全員に伝えます。
そして、回答者は伝えられたお題の「辞書みたいな解説」を考えて書き,親は辞書に載っている解答を書いておきます。

回答を集め、親が全員分(正解も含め)の回答を(誰が書いたかわからないように)読み上げます。
正解者と,それらしい解説を書いて他の人をひっかけることに成功した人が勝ちという遊びです。

3人いれば遊べますが,できれば4人以上で遊ぶとなかなか盛り上がります。
ぜひお試しください!

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