資料集を活用した世界史探究学習で意識したいポイントとは?

皆さんこんにちは。

突然ですが、世界史を学習する上で欠かせない「三種の神器」といったら、何をイメージしますか?
指導者によって多少の違いはありますが、ここでは「教科書」「用語集」「資料集(図説)」の3つとします。

これらのツールは、(教科書はもちろんのこと)学校でも配られることが多いですよね。この3点セットがあれば、極論、世界史学習は全てが完結すると言っても過言ではありません。

それほど学習ツールとしては強力な武器となりえる「三種の神器」ですが、効果的に使いこなせている高校生は多くありません。中でも資料集(図説)は、ほとんど使わずに受験勉強を終えてしまう人もいるのではないでしょうか。

今回は、そんな資料集(図説)の活用法についてご紹介します。

広告

世界史資料集を漠然と読み進めるのはNG

手元の資料集を見てください。

たいてい1ページまたは1見開きで1つのテーマが完結した紙面構成です。教科書や用語集と比べると区切りが明確なので、単元ごとの全体像をつかみやすくなっています。

情報量は非常に多く、歴史に興味を持てるような豆知識なども掲載されていますが、一方でかなりハイレベルな図解も含まれており、漠然と読み進めようとすると必ず挫折が待っています。

世界史資料集の各ページに掲載された情報をジャンル分けしてみる

そこでおすすめなのは、各ページに掲載された情報をジャンル分けしてみることです。

資料集の各ページの紙面は、大きく①年表、②地図、③図解、④写真・イラスト、⑤豆知識・補足情報から構成されています。

ここに優先順位をつけ、順番に攻略していきます。

最初のうちは年表と地図だけに絞って活用する

最初のうちは、①年表と②地図だけを活用する感覚でかまいません。

広告

授業で習った歴史の流れを年表コーナーで整理し直す

授業で習った歴史の流れを、年表コーナーで整理し直してみましょう。年表を見ながら、大まかな流れを自分で説明できればOKです。

最近の資料集の年表はかなり工夫されており、それ自体が優れた「まとめプリント」のような価値を持ちます。

流れを確認したら、対応する地図をチェックする

流れを確認したら、対応する地図を見ていきます。最低限チェックすべきポイントは、「どこの話なのか?」「首都の位置」「重要な戦争・事件が起きた場所」です。

また歴史地図には、必ず色分けの基準や記号の意味などの凡例が載っています。面倒がらず、これらにしっかり目を通すことが地図を攻略するコツです。

このように最初は年表と地図だけを使い倒そうという目的意識を持つことで、資料集の情報の海に溺れずに済みます。

広告

世界史学習に自信が出てきたら写真にも目を通す

少し世界史学習に自信が出てきたら、写真にも目を通していきましょう。これは文化史関連の出題対策としても非常に有益です。

無味乾燥な丸暗記で膨大な作品を覚えきることは難しく、せっかく覚えてもすぐに忘れてしまいがちです。そこで資料集の写真を活用します。

掲載された作品の鑑賞→気になったことを調べてみる

掲載された作品をまずはじっくりと鑑賞してみましょう。すると自分なりの感想や疑問が浮かんでくるものです。

そうしたらそのことについてネットで調べてみるなどして、どんどん興味を深めていくのがおすすめです。このやり方は一見まわり道ですが、強固な記憶につながるためかえって効率的です。

以上のように資料集の段階的な活用を心がけているうちに、これまで飛ばしてきた内容も読みたくなってくる時が必ずやってきます。その頃には、世界史が間違いなく得意科目となっていることでしょう。

広告

おすすめの資料集は『最新世界史図説 タペストリー 二十二訂版』

それでは最後に、おすすめの資料集を紹介します。

毎年必ず改訂版が出ており、内容の鮮度が非常に高いです。また探究型の学習や共通テストに対応できる「読み解き演習」のコーナーも充実しており、実戦力の養成にも効果的です。

さらに、時事問題対策にもなる「今、注目のトピックから世界史に迫る」や、世界史の横の繋がりが詳しく分かる「世界全図」など、本編以外の記事のクオリティが高く、迷ったらこの本を選んでおけば間違いありません。

広告

※本記事はプロモーションを含む場合があります。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事