首都圏、西日本の予備校に出講する現代文講師。
文章の情報構造を客観的に把握しつつ、その意味内容の理解に深く斬り込む授業に定評がある。
【note】https://note.mu/tkgwnohitorigoto
こんにちは!
この記事がアップされるのはおそらく3月10日。この日でほとんどの国公立大学の合格発表が終わりますね。
合格された方はおめでとうございます!
センター試験から約2ヶ月間、緊張と歓喜、そして落胆の連続の中で勝ちとった合格です。大いに喜びましょう。素晴らしい。
そして、惜しくも合格を掴めなかった皆様。これにて進学先が決定、場合によってはもう一年頑張ることを決心した受験生もいると思います。それぞれの道での準備すべきことがあるはずです。次のステージに向けて歩きだしましょう。
さて、後期試験を受ける皆様。パターンとしては大きく2つに分かれるかと思います。
①前期の大学よりもランクを下げて受験する ②前期の大学を引き続き受験する
前回の記事で触れたこととも重複する部分もありますが、それぞれに言及していきます。
①前期の大学よりもランクを下げて受験する人
この場合、最も注意すべきことは「慢心」です。
「前期よりもレベルが低いし大丈夫だろう」
「本当はここに来たくなかった。いや、おれは来るべき人間ではない(ウジウジイジイジ)」
というマインドで受験に望むパターン。
良い結果だった試しがほとんどありません。
不本意な気持ちで受験日を迎えているのはわかります。しかし、だからと言って目の前の試験を軽んじることは得策ではありません。今年の入試における最後の合格を勝ちとりにいきましょう。
②前期の大学を引き続き受験する人
この場合はおそらく前期の大学が第一志望(にかなり近い)なのだと思います。センター試験は上手く切り抜けたが、前期は涙をのんだパターン。
「後期は前期に自分よりも上位の大学を受験したライバルもやってくる‥‥果たして合格できるのか(反語)」
みたいな心境だと思います。
しかし、よく考えるべきなのです。
時はすでに3月も中旬に差し掛からんとしている。
センター試験が始まってから2ヶ月経った。
そして最後の国公立後期試験。
少なくともそこに集まるメンバーは何らかの負傷(比喩)を負っています。前期は少なくともダメだったわけで。実際に私も後期試験の時のキャンパスの雰囲気を今でも覚えていますが、多くの受験生が疲れ切った顔をしていました。
だからこそ、チャンスはあるのです。
※個人的な経験も混じるので過度な一般化は出来ませんが…。
まず、前期に合格した受験生は来ないのです。
また、心が折れ切って後期のキャンパスに来ることすら出来ない受験生も多いのです。
そう、形式倍率よりも実質倍率は確実に低い。
さらに、1月からの蓄積疲労に加えて、ある程度は心が折れた人間同士の戦いなので、試験中に心が折れてしまう受験生も一定数います。
最後は精神力ー印象的な二人の受験生
たまに授業中にお話をしますが、私が受験した小論文のテストにおいて、印象的だった2人の受験生がいました。
一人は試験中に泣きだした人。鼻をすする音や微かな嗚咽も漏れていたのでこちらとしては迷惑千万でしたが、答案回収時には字は埋まっていたような気がします。
もう一人は試験中に微動だにしなかった人。泣いている人間の後ろに座っており、視野に入るのですが、最終的に(おそらく)白紙の解答用紙を提出していました。
ともにその後、大学では見かけませんでした。
つまり、最後は精神力なのです。
この時期まで来ると試験中にも心が折れます。折れそうになります。「諦めない」の意味がどれだけ重いかわかると思います。
だからこそこれまでの成果を発揮することに集中すること、できることは大事なのです。時にはそれが「奇跡」を生む要因にもなるでしょう。
あと少しです。
合格を勝ちとりましょう。
それでは。