環境でしか人は作られないから、その幅を広げてあげたい
稲嶺真:
内地の方々も沖縄に来てくれると「海綺麗だな」とか「かわいい見た目の建物だな」とか思ってくれていると思うんですけど、それだけじゃないところも見て帰ってくれたらなぁとも思います。
内地から来て沖縄に住んでいる人だったら、沖縄に対しての愚痴もあると思うんですよ(笑)。
いい部分も悪い部分も、その改善方法も、違いを知らないと気づかないじゃないですか。沖縄から出たことない人にとってはこれが当たり前すぎて、好きも嫌いもないので……。
上原:たしかにそういう交流にはどんどん取り組んでいきたいです。
私たちは沖縄の、しかも地元の人たちが地元でやっている活動ですし、一緒にイベントを作るとか、子どもたちに内地にしかない職業を体験してもらうとか、逆になんか自分たちも内地に行く機会を作っていきたいです。
稲嶺睦:
飛行機に乗ったことがない子どもたちも結構いるし、東京に行くっていう飛行機の体験とか、職場体験も沖縄じゃなくて内地でできることっていうのは良いね。体験するという意味でも。

上原:そこで内地の友達ができたらそれも良いしね。
お寺とか神社とかも、沖縄にはあんなに数はないし、春夏秋冬も見られるし、食の幅も広いから、中高生の子たちとかはすごく楽しいと思う。それに、そういう経験を通して世界は広いなって思うだろうし、逆に沖縄の良さにも気づくんじゃないかな。
やっぱり教育って大事だなって思います。環境でしか人は作られないから。小さいときに何を食べたとか、誰と会ったとかで結構左右されちゃいますよね。だから、その幅を広げてあげられたらなと。お金だけじゃなく、機会があるって大事ですからね。
稲嶺睦:本当に。いろんなことを経験させてあげたいですね。
沖縄県北谷町を中心に活動する任意団体。「地球で遊び、学び、繋がり、豊かな人生を」をコンセプトに、英会話教室、子ども食堂、Cha-Ashibiキッズフェスタを中心として様々なイベントを開催。「チャーアシビー」とは沖縄の方言で「よく遊ぶ」。 楽しみの中に学びがあることを次の世代に伝えていくことを目指して、 地球で遊び、環境に配慮し、子供から大人まで参加型のコミュニティ作りを行う。
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