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「お母さんたちも楽にしてあげたい」と始まった子ども支援

――そこから子どもたちに向けた活動に繋がっていくのですね。
稲嶺睦:

子ども食堂をやりたいと思ったのは、「大人向けの活動もいいけれど、子どもを持つお母さんたちはこの活動に参加しづらいのではないか」と思ったところからですね。「お母さんたちも楽にしてあげたい」という気持ちがありました。

子ども食堂@北玉公民館

だから、貧困世帯のみ対象とか、1人親世帯対象とか、いわゆる一般的な「子ども食堂」ではなくて、お母さんとかお父さんも含めて「みんなが楽になる子ども食堂」がやりたいと思ったんです。

それで、子ども食堂をやっている人のところにボランティアで参加して勉強して、少しずつ自分たちでも開催するようになっていきました。

稲嶺真理菜さん(以下「稲嶺真」):夏休みになるとなかなか朝ご飯を食べられない子どもたちが増えるという話を聞いて、ラジオ体操の会場に私達が行ってお弁当を配るという活動をしたこともあります。

「朝ご飯ありますよ」と自治体から周知してもらってラジオ体操に来てもらい、お弁当を配る。開催場所を固定していないので、場所によって人数は違うのですが、徐々に参加してくれる人数も増えてきました。

「遊びながら学ぶ、遊びの中に学びがある」

ウミガメ保全団体の方の話が聞けることも

――子ども食堂はどのようなシステムでやっているのですか?
稲嶺睦:ただ食事を配って終わりというわけではなく、みんなでムービーを見たり、ワークショップをやったりしています。

ただ食べるだけではなく、遊びながら何か知識のお持ち帰りをしようというコンセプトです。子どもは無料で参加できるのですが、「ただでは食べさせない」という(笑)。

上原:たとえば、Churamuraというウミガメ保全団体の団長さんと関わりがあるので、来いただいてカメの映像を見せつつ、カメと地球、海の話をしてもらうこともありました。

団体名にもしている「チャーアシビー」は沖縄の方言で「よく遊ぶ」という意味なので、「遊びながら学ぶ、遊びの中に学びがある」というのをコンセプトにしています。

稲嶺睦:

今は子ども対象の活動を中心にやっているんですが、いずれはお年寄りたちも呼びたいなぁとは思っています。1人でご飯を食べるよりみんなで食べた方が良いかなって。

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活動にはボランティア部の学生たちも参加してくれる

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