日本史Bから変更された新科目「日本史探究」の効果的な学習法

こんにちは。日本史の河原です。

今回は、「日本史探求の変更点」というテーマでお話したいと思います。

現在の高校2年生が受験する2025年度入試から、新課程の「日本史探求」の入試が始まりますが、これまでの入試と変わるのか変わらないのか不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は日本史探求の特徴と入試への影響、そして現高校2年生は今後の入試に向けてどのような対策をすべきか解説したいと思います。

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日本史探求は歴史総合で学んだ内容を踏まえて原始・古代〜近現代までを学ぶ

現高校2年生は高校1年生から学んだ近現代を中心に日本史と世界史を統合した「歴史総合」を学んだかと思います。
歴史総合で学んだ内容を踏まえつつ、原始・古代〜近現代までを学ぶのが「日本史探求」です。

日本史探究では「問い→解釈」を通した理解が重視される

これまでの「日本史B」では、時代を追って歴史を考察することに重点を置いていました。
「日本史探求」では、「問い→仮説→解釈」というプロセスを通してその時代の特色を理解することに重点が置かれています。

そのため、「日本史探求」の授業では、学校の授業でも先生が問を立て、それについて皆さんが仮説を立てて検証していくという形で授業が展開されているのではないでしょうか。

これが従来の日本史Bと日本史探求の大きな違いだと思います。

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日本史探究では史資料を積極的に活用する

他にも、史資料を積極的に活用することも「日本史探求」の目標として設定されています。

いくつかの「日本史探求」の教科書や資料集を見ましたが、これまでの日本史Bの教科書と比べ、写真資料や史料(当時の歴史書や日記・手紙など)を活用し、問を立てて考察するコラムが増えたと感じました。

これまでは知識習得型の学習が中心だった日本史が、思考力重視に変わったことが分かります。
次章では、こうした特徴を持つ「日本史探求」は入試ではどのように出題されるのか考えてみましょう。

日本史探求になったことで考えられる入試への影響

残念ながら、現時点で各大学が「日本史探求」でどのような問題を出題するのかはわかりません。

しかし、「歴史総合」や「日本史探求」を定めた新学習指導要領が発表され、センター試験から共通テストに変わったあたりから、徐々に日本史入試にも変化が見られます。

時代の特徴を把握していないと解答できない問題

例えば、共通テストでは、初見史料の読み取り問題が増加したり、複数の資料を活用した問題が出題されています。

上記記事でも言及しましたが、時代の特徴を把握していないと解答できない問題も増加しています。
単なる用語の暗記だけでは太刀打ちできません。

傾向の変化は私大でも見られる

共通テストだけでなく、一般の私立大学でも史料問題が増加し、時代の特徴を把握していないと解答できない正誤判定問題などが増加しています。

「日本史探求」では、史資料の積極的な活用や時代の特徴を理解させることに重点をおいているため、今後も共通テスト型の問題や初見史料問題が増加するでしょう。

日本史探求の対策は時代の特徴の整理と史料に慣れることが鍵

では、上記を踏まえて、「日本史探求」の受験対策はどのようにやっていくべきでしょうか。
基本はこれまでこのサイトで解説してきた勉強法で十分対策ができると思いますが、より時代の特徴をしっかり整理すること、史料に慣れることが重要でしょう。

時代の特徴を説明できるようにする

時代の特徴をしっかり掴むためには、しっかり学校の授業を受けて、先生の提示した問について真剣に考えましょう。
また、授業後には自分で時代の特徴を説明できるようにするとより知識の定着を図ることができます。

史料の内容を説明できるようにする

史料対策は学校で扱った史料は自分でどのような内容が書かれているか説明できるようにすることが大切です。
その上で、共通テストやセンター試験の過去問を活用して初見史料に慣れましょう。

以下の記事で初見史料問題のアプローチ方法も紹介しているので、良かったら活用してくださいね。

おわりに

日本史探求については始まったばかりで、まだまだ不透明な部分が多々ありますが、受験対策という点では、より日頃からしっかり学習した受験生が有利になるように思います。

日頃の学習をおろそかにしないことがそのまま受験対策に繋がりますから、がんばってくださいね。

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※本記事はプロモーションを含む場合があります。

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