皆さんこんにちは。
今回は歴史総合の学習法についてご紹介します。
歴史総合は2022年度から履修が始まった新しい科目です。
まだ学習法が確立されていないため、どう勉強すればよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、歴史総合の学習の仕方やおすすめの問題集まで、歴史総合を勉強していくための指針をご紹介します。
目次
歴史総合=日本史A+世界史A
まず、歴史総合という科目の基本的な特徴を確認しておきましょう。
扱う範囲は日本史と世界史の近現代史です。
日本史と世界史の割合は半々ではなく、(教科書によって多少の差はありますが)おおよそ日本史3割・世界史7割ほどです。
そのぶん、高校に入って学ぶ歴史総合では、世界史分野に厚みがあるということでしょう。
歴史総合では「暗記モノ」の歴史ではなく「探究型」の学びが求められる
歴史総合では日本史・世界史の関連性に留意しながら、歴史に関する資料を読み解いたり、さまざまな「問い」を検討する、いわゆる探究型の学びが求められます。
よく言われるような「歴史は所詮暗記モノ」というイメージからの脱却ですね。
皆さんの学校でも、アクティブラーニングの手法なども取り入れるなど、先生の一方的な講義以外のやり方で歴史総合を学習した人も多いでしょう。
その一方で、定期テスト問題は従来通りの「シンプルに用語の記憶を問う」ものだったという回答も得られました。
大学入試では「資料を自分の持つ知識とうまく結びつける力」が求められる
では入試問題はどのような出題になるのでしょうか。
大学入試センターのHPでは、「令和7年度大学入学共通テストからの出題教科・科目」のサンプル問題として、歴史総合も公開されています。
その問題を見てみると、会話文・グラフ・地図・資料などの読み取りが必要な設問がふんだんに盛り込まれており、ただ頭に詰め込んだ知識だけでは対応できないことは明らかです。
この点はすでに実施されている「共通テスト世界史B」とも共通します。
また各問題の会話文などにおける「状況設定」は、歴史総合の探究型の授業を念頭においた作りとなっているため、学校でのこういった授業には積極的に参加しておくことが対策にも直結しそうですね。
歴史総合の理想的な勉強法
さて、以上を踏まえて理想的な歴史総合の勉強法について考えてみましょう。
教科書の太字用語だけを追いかける学習から脱却する
まず、教科書の太字用語だけを追いかける学習からは脱却しましょう。
歴史総合は、「より多くの用語を知っているから有利」という科目ではありません。
実際、教科書によっては全ページにわたって本文に太字用語がひとつもないものもあるくらいです。
歴史総合の教科書は「自問自答」しながら読む
太字用語が登場するページであっても、その用語の前後の文章をしっかり味わうように読むことが大切です。
また、歴史総合の教科書には多くの「問い」が掲載されています。
これについてもぜひ目を通して、自分なりの回答を準備しながら学習を進めたいですね。
歴史総合のおすすめ参考書3選
そしてこのような教科書学習を支えてくれるのが参考書です。
歴史総合の参考書も多くの種類が書店に並ぶようになってきました。
今回はその中から、オススメの3冊をご紹介します。
- 『よくわかる高校歴史総合』(Gakken)
- 『よくわかる高校歴史総合問題集』(Gakken)
- 『カリスマ講師の日本一成績が上がる!魔法の歴史総合ノート』(KADOKAWA)
『よくわかる高校歴史総合』(Gakken)
フルカラーの参考書で、歴史総合の内容がわかりやすく解説されています。
各セクションには冒頭に「問い」が設定され、それが最後に解決されていく仕組みです。
『よくわかる高校歴史総合問題集』(Gakken)
『よくわかる高校歴史総合』に準拠した問題集で、【簡潔な事項まとめ→一問一答→実戦問題】という形式で着実に知識を身につけていくことができます。
『カリスマ講師の日本一成績が上がる!魔法の歴史総合ノート』(KADOKAWA)
フルカラー・見開き完結で、日本史・世界史の分類も明確なため、知識の整理にうってつけです。
左ページには文章解説、右ページには手描きによる地図・イラスト・表などが盛り込まれています。
おわりに
いかがだったでしょうか?
歴史総合は、続く「日本史探究・世界史探究」の土台となります。
この科目を通して、しっかりと歴史学習の基本を身につけておきましょう。
- 歴史総合=日本史A+世界史A
- 大学入試では「資料を自分の持つ知識とうまく結びつける力」が求められる
- 教科書の太字用語だけを追いかける学習からは脱却する
- 教科書を読む時は「その単元はつまりどのような内容なのか」と自問自答しながら読む