沖縄サムライ MGさんがエイサーから学んだ「人を喜ばす」素晴らしさ

当たり前のように「受験」を捉えてしまいがちな昨今、ちょっと立ち止まって多様な生き方の可能性、様々な選択肢がある中で「受験」という道を選んだ意味を考えたい。そんな思いから始動した”Educational Lounge×Career Compass”では、様々な業界でチャレンジを続けている方に、これまでの人生を振り返っていただきます。

第5回は、沖縄でYouTuberとして活動している「沖縄サムライ」のMGさんに、これまでの人生やMGさん主催の子どものための「ティガニーフェス2023」についてお聞きしました。

MG
沖縄県沖縄市出身のYouTuber。YouTubeチャンネル「沖縄サムライ」でMGとして活動する。
中学生時代に沖縄の伝統文化「エイサー」と出会い、16歳で沖縄市の宮里で青年会に入って以来19歳から24歳まで青年会会長として活動。全島エイサーまつり出場に導く。
その後、さまざまな職を経験したのち現在のYouTube活動に。2022年から子どもたちのための「ティガニーフェス」を主催している。

ティガニーフェスを通して支援のインフラを整備していきたい

――子どもたちのためのイベント「ティガニーフェス」を立ち上げたきっかけを教えてください。MG:

去年(編注:2022年)の夏、コロナ禍の只中で、その時自分が経営していた居酒屋も客足は途絶えて、夏休みなのに子どもたちもどこにもいけない。そんな状況を目の当たりにした時、自分がプロデュースした弁当屋さんをやっている後輩と話している中で「これはたまったもんじゃない。何とか子どもたちを遊ばせたい」という話になって。それがそもそもの始まりよ。

8月にそのお店を使って子どもたち向けの小さなイベントを打つことにして、Instagramで告知したわけよ。そうしたら、ゲーム機を提供してくれたり、金魚すくい用の金魚を500匹くらい内地に発注して入手してくれたりと、いろんな人が支援をしてくれた。で、5, 6人のメンバーとやったこの企画を、子どもたちはすごく楽しんでくれたわけよ。で、そんな姿を見て、「もっと大きくやりたい」って。すぐにスポンサーを集めて、10月16日、沖縄市コザのミュージックタウンで開催したのが1回目のティガニーフェス。

このときは急ピッチで、子どもたちの景品を買いに行ったりとか、遊ばせるもの準備したりとか……もともと遊ばす機械は持っていないから、ルーレットマシーンとかダーツ、射的の雛壇みたいなの作らんといけないわけさ。まぁでも、そういうのも借りれるだろうって思ってたら出店業者は貸せないって言うわけ。それでまた後輩たち呼んで作って。でもその作るベニヤとかそういうのも材木屋さんが提供してくれたわけ。

沖縄サムライ MGさん(写真左)

このティガニーフェス2022は想定以上の来場者に恵まれて、集客としては大成功だったけれど、「来てくれた子どもたち全員にあらゆるものが行き渡る」ということは叶わなかったという反省点があって。だから次はもっと大きな会場で、「来てくれた子どもたち全てが思う存分楽しめる」イベントを目指して準備を進めてきました。

――沖縄に来るたびに、さまざまな支援活動が盛んに行われている印象を受けるのですが、そのあたりについてどう感じられていますか?
MG:いっぱいいるよ、沖縄にはそういう人。ただ、発信力が弱いというのがあって、なかなか活動を知ってもらえる機会がない。だから、今回のティガニーフェスにもそういう人たちが参加してくれたら良いなと思っているよ。必要な人に支援が届くためにもやっぱり認知されないといけん。だからこのティガニーフェスも手助けのインフラを整備するという目的もあって。

▼「ティガニーフェス2023」運営費のクラウドファンディングはこちら

いずれは支援組合のようなものを作って、北部・中部・南部それぞれに支部とか支援マップを作って、何年か一回は合同で開催するとか、そんな形にしていけたら良いよね。

ティガニーフェス2023
2023年10月22日(日)に沖縄県与那原町で開催される、子ども入場無料のイベント。
ティガニーとは沖縄の方言で「手助け・お手伝い」という意味で、
ティガニーフェス2023は、貧困家庭の子どもたちやその保護者の方々が一緒に楽しむことを最大の目的とする。困難な状況でも、大人が子どもたちに手を差し伸べ、夢を持ってもらう手助けをする場を創造したい。この手助け(ティガニー)の輪が地域や企業に広がってほしい。そんな願いから、沖縄サムライ MGさんが主催するイベント。運営資金の支援を募集するクラウドファンディングにも挑戦している。

公式サイト:https://tigany-festival.com/
クラウドファンディング:沖縄で子どもたちのためのイベントを開催し、子どもが夢を追う手助けの輪を広げたい!

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「SNSも何もないところでやっている人がいっぱいいるんだよ」というのを届けたい

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