小論文対策のスタートに! 『スマートステップ小論文』の効果的な使い方

こんにちは、羽場です。

夏の学習は順調に進んでいますか?
周りを見渡すと、過去問に取り組み始めている受験生の姿が目に入り、嫌でも「入試」というものをより強く意識せざるを得なくなったという人もいるかもしれません。

そんな中で、「始めなきゃ」とぼんやりと思ってはいたものの結局スタートできていない、気づけば後回しになってしまっている科目の存在に気づいたという人もいるかもしれません。

小論文はそんな「後回しにしてしまった」科目の代表例と言っても良いでしょう。

そこで今回は、小論文対策のスタートを切るために、2023年6月に刊行された拙著『スマートステップ小論文』を効果的に用いる方法をご紹介します。

『スマートステップ小論文』

小論文学習の第一歩を踏み出そうとしている皆さんに宛てて、2023年6月にZ会から拙著『スマートステップ小論文』が刊行されました。

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小論文の学習に悩んでいる受験生、これから小論文学習を始めようと思っている受験生はぜひ手に取ってみてください。

『スマートステップ小論文』の特徴

『スマートステップ小論文』の具体的な活用法を解説する前に、本書の特徴を紹介させてください。

タイトルからお気づきの人もいるかもしれませんが、本書『スマートステップ小論文』は、2023年3月に刊行された前作『スマートステップ現代文』と同様のコンセプトの一冊です。

「小論文の学習に取り組みたいけれど、どう取り組めば良いかわからない」という受験生が第一歩を踏み出す後押しすることを目指しました。

小論文で必要な力を無理なく段階的に養っていく3章構成

『スマートステップ小論文』は、より効果的に小論文の学習を進めていけるよう、前作同様の3章構成になっています。

第1章:学習法編
第2章:表現スキル編
第3章:問題演習編

1章から順番に取り組んでいくことで、

  • 第1章「学習法編」を通して、小論文との向き合い方を具体的な学習方法・手順とともに学ぶ。
  • 第2章「表現スキル編」を通して、【ポイント解説→簡単な演習問題】の流れで小論文を実際に書く際のプロセスを細分化し、それぞれの段階で要求されるスキルを身につけていく。
  • そして第3章「問題演習編」では、5つのパターンの小論文問題志望理由書についての問題を通して定着を図る。

といった段階的な学習が可能になるよう設計しました。
小論文学習をこれからはじめようという人、小論文対策に行き詰まりを感じている人は、本書に取り組んでいくことで無理なく段階的に力をつけていくことができるはずです。

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『スマートステップ小論文』の具体的な使い方

『スマートステップ小論文』は第1章→第2章→第3章の順に取り組んでいくことを基本的にはお勧めします。
とはいえ、効率よく進めていかなければいけないという人もいるでしょう。
そこで、ここでは

  • type A:小論文学習を一から着実に進めていける人
  • type B:ある程度は小論文を学習をしたことがある人

という2つのパターンに分けて学習の流れを紹介します。

type Aの学習の流れ
  1. 第1章の「学習法編」を順番に読む
    ※第2節のフローチャートで把握した「重点的に取り組むべき箇所」は、その節の内容が「身についた」と感じるまで繰り返し読み込む
  2. 第2章の「表現スキル編」の第1節から第12節まで順番に取り組む
    ※それぞれのスキルが身についたと感じるまで、曖昧な節には繰り返し取り組む
  3. 第3章の「問題演習編」に順番に取り組む
    ※志望理由書は必要な人のみ

小論文をある程度学習したことがある人は以下の流れで取り組みましょう。

type Bの学習の流れ
  1. 志望校(小論文を使う受験校)の過去問を数年分確認し、出題タイプを把握する
    ※問題形式の把握のみ。解かなくてもOK
  2. 第1章の「学習法編」第2節のフローチャートに取り組む
  3. 第2節のフローチャートで把握した「重点的に取り組むべき箇所」から読み込む
    ※「重点的に取り組むべき箇所」を読み込んだら、他の節にも目を通してください
  4. 第2章の「表現スキル編」の第1節から第12節まで順番に取り組む
    ※それぞれのスキルが身についたと感じるまで、曖昧な節には繰り返し取り組む
  5. 第3章の「問題演習編」のうち、自分の受験校で出題されるパターンの問題から取り組む
    ※他の節も後で順に取り組む

自分の置かれている状況や地点、志望校に応じて選択してください。

 

『スマートステップ小論文』第1章「学習法編」の取り組み方

小論文の学習を始めるための心構えや学習を進める上での注意点・手順から説明しています。

type Aの「一から小論文学習を着実に進めていく」という人は全ての節を順番に読むと良いでしょう。
type Bの第2節のフローチャートを踏まえて読む節の順番を変えつつ読み進めてください。その際、優先的に読むべき節を読み終えた後は、残りの節にも目を通しましょう。

第1章を読み終えたら、第2章→第3章の順に進んでください。

『スマートステップ小論文』第2章「表現スキル編」の取り組み方

第2章は本書の「要」とも言える章です。
この章の熟読・演習を通して小論文に必要な「スキル」を養っていきましょう。

第2章は次の流れで取り組んでください。

第2章「表現スキル編」の学習の流れ
  1. 「表現スキル」の解説を読み込む
  2. 「表現スキル」解説の後に掲載されている短文演習に取り組む
  3. 答え合わせ→問題チェックを参考に解答のプロセスを確認
  4. 解説を読み込み、考え方を確認する

まずは各節の初めに掲載されている「表現スキル」の解説を読み込む

各節の最初に書かれている表現スキル解説を読み込みましょう。

ここでは小論文の答案を仕上げていくために必要な各段階で求められているスキルを細分化して解説しています。
各節の初めから順番に読みすすめていってください。

基本的な内容も多く含まれているように感じるかもしれませんが、きちんと理解しましょう。

理解した「表現スキル」を意識しながらその節の後半にある短文演習に取り組む

表現スキル解説を読んで理解したスキルを意識しながら、各節の後半についている短文演習問題に取り組みます。

それぞれのページに目標時間が設定されています。

時間を意識しながら解答してもらいたいところですが、時間にこだわりすぎて丁寧に取り組めなくなってしまう事態は避けたいところです。
そうなりそうな人は、時間をあまり気にしすぎなくても良いかもしれません。

「難しい」「解けない」と感じる問題については次ページにある「問題チェック」を参考にしながら解いても構いません。

答え合わせをし、問題チェックを参考にプロセスを確認する

答え合わせをした後、まずは次ページにある問題チェックのページを見ながら、問題を解く上で必要なプロセスを踏むことができたかを確認します。
※問題チェックのページで用いられている記号や表記についてはP7参照

その節で扱われていた表現スキルの中で見落としていたものがあったら、もう一度表現スキル解説のページに戻ってください。

別冊の解説を参考にしながら、設問に対する考え方を確認する

設問については別冊の解説を見ながら、「自分の考え方は正しかったか」「表現スキルを適切に活用できたか」を確認しましょう。記述部分については採点基準も掲載しているので参考にしてみてください。

また、設問解説にはそれぞれの設問に対応する「表現スキル」がアイコンで示されています。
※アイコンの説明についてはP8参照

「表現スキル」の理解が曖昧だったり間違えたりした設問は、該当する「表現スキル」の解説部分に戻って確認しましょう。

第2章の内容が身についたという実感が持てるまで、第2章に繰り返し取り組んでください。その後で、第3章に進みます。

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『スマートステップ小論文』第3章「問題演習編」の利用法

第3章は出題形式別のポイント解説+演習問題の構成です。
次の流れで取り組むとよいでしょう。

第3章「問題演習編」の学習の流れ
  1. 各節はじめの解説ページを読み込む
  2. 問題演習に取り組む
  3. 解答例・添削例を確認する
  4. 自分の解答を添削してみる/添削してもらう
  5. テーマ知識を確認する

 

各節はじめの解説ページを読み込み、出題形式別に「意識すべきポイント」を確認する

第2章ではあらゆる小論文問題の基礎になるスキルを学習しました。
第3章はそれを踏まえて書くだけでなく、出題形式別に意識すべきポイントを身につけていく段階です。

この章では各節の初めに、その節で扱う問題形式に向き合うためのポイントを解説しました。
内容は「テーマ型」「課題文型」「データ型」「要約+課題文型」「データ+課題文型」という頻出の5パターンと「志望理由書」です。

まずは丁寧に読み込み、意識すべきポイントを理解しましょう。

問題演習に取り組む

これまで第2章・第3章で学習してきたポイントを意識しながら

、まずは自力で問題を解きます。

第2章同様、それぞれのページに目標時間が設定されています。

時間を意識しながら解答してもらいたいところですが、時間にこだわりすぎて丁寧に取り組めなくなってしまう事態は避けたいところです。
そうなりそうな人は、時間をあまり気にしすぎなくても良いかもしれません。

どうしても解けないという場合、「問題チェック」のページをヒントに考えてみても構いません。

問題チェック・解答例・添削例を確認する

まずは後のページにある問題チェックを見ながら、意識すべきポイントに注目できたかを確認します。

その後、別冊の解答例・解説・添削例を熟読しましょう。

設問に対応する「表現スキル」や第3章で解説したポイントがアイコンで示されています。
※アイコンの説明についてはP8参照
その考え方を意識できていなかったり理解が曖昧なものがあったりする場合は、該当する「表現スキル」やポイントの解説部分に戻って確認しましょう。

解答例・添削例を参考に自分の解答を添削してみる/添削してもらう

「問題チェック」や別冊の解説・添削例を参考に、自分なりに添削するつもりで自分の解答を読み直してみましょう。

その際、解答例の中に掲載されている「評価基準」を確認しながら、自分の答案ではその評価基準をきちんと満たせているか、確認するようにしてください。

誤りや不適切な箇所を見つけた場合、「どう書けばよかったのか」「どう考えればよかったのか」を考え、書き直してみる

ことをおすすめします。

また、添削をお願いできる人が身近にいる場合、添削してもらうとより効果的です。
添削の活用法については、第1章第4節「添削の活用法――答案をアップデートする」を参考にしてください。

その問題の背景にあるテーマ知識を確認する

小論文を書く上で、「知識」の重要性は強調してもしすぎることはありません。
自分の志望する学部学科に関わる知識はもちろんのこと、さまざまな知識を吸収することを心がけましょう。

『スマートステップ小論文』の第3章で取り組んだ問題も、その背景にあるテーマの知識を吸収するようにしてください。

いわゆる「ネタ本」と呼ばれるものを活用するのも一つの手ですし、Web検索を活用するのもよいでしょう。
他の大学では現代文も使うという人は、Educational Loungeでも何度か紹介している『現代文キーワード読解』を活用するのもお勧めです。

『スマートステップ小論文』解答用紙

本書の最後には、付録として原稿用紙を掲載しているので、本書や志望校の過去問に取り組む際はこれをコピーして活用してもらえるようになっています。

とはいえ、本書のそれぞれの問題に対応した解答用紙も欲しいという声もいただきましたので、『スマートステップ小論文』演習用の解答用紙を作成しました。

第2章の解答用紙はこちら
第3章の解答用紙はこちら

ダウンロードしてご活用ください。

第2章第1節の解答用紙(イメージ画像)

第2章の解答用紙はこちら

第3章第1節の解答用紙(イメージ画像)

第3章の解答用紙はこちら

第2章の解答用紙はA4が最適サイズ、第3章はB4が最適サイズになっています。
※もちろん他のサイズでもご活用いただけます。

「【ダイジェスト・補完版】スマートステップ 小論文」無料PDF

(2024年2月29日追記)
この度、本書『スマートステップ小論文』のエッセンスを要約したファイルを公開しました。
制作にあたり、『スマートステップ小論文』の書籍には掲載しなかった内容も一部追加しています。
「小論文対策をしたいけれどいきなり本格的な参考書を使う勇気がない」という方、「どんな内容なのか詳しく見てみたい」という方はぜひダウンロードしてご覧ください。

『スマートステップ 小論文』書籍情報

  • 書名:『スマートステップ小論文』
  • 出版社:Z会
  • 著者:羽場雅希[著]・Z会編集部[編]
  • 発売日:2023年6月30日
  • 定価:1,300円(税込:1,430円)
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※本記事はプロモーションを含む場合があります。

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