[小論文]1月の学習指針(受験生)

いよいよ入試直前となりました。
小論文の学習も大切ですが、
まずはセンター試験に集中してください。

センター試験で結果を残すことで、
国公立2次試験に有利になることは間違いありません。
センター試験が終わり志望大学が決まったら、
あらためて小論文対策に時間を割きましょう。

さて、センター試験明け
小論文の学習で重要なことをお伝えしましょう。
大きく分けると3つあります。

① 知識の拡充
② 思考法・発想法の錬磨
③ 量的負荷をかける

①については12月にお伝えしているので、そちらを確認してください。

[小論文]12月の学習指針(受験生)①

③については2月の指針でお伝えします。
ここでは②の「思考法・発想法の錬磨」についてお伝えします。

思考法の錬磨


受験生の皆さんは先生に「よく考えろ!」と言われることが多いのではないでしょうか。しかしながら「よく考える」って、どういうことなのでしょうか。それがわからないまま「考える」ことをしても、たいしたことを考えられるはずもありません。

そこで「考え方」つまり「思考法」を学ぶ必要があるのです。
小論文の思考法として重要なのが「批判的思考」つまりクリティカルシンキング(Critical thinking)です。

[小論文]12月の学習指針(受験生)②

こちらの12月の学習指針②で「批判的読解」についてお伝えしましたが、これの思考バージョンだと思ってください。批判的に考えることで、自分の思考をより深め、説得力のある小論文が書けるようになります。
では、小論文における批判的思考とはどのようなものでしょか。以下で見ていきましょう。

自問自答を繰り返す


クリティカルシンキングにはさまざまな方法があります。ここでそれをすべて挙げていてはキリがありません。

その中で小論文を書くうえで重要なのが
「セルフモニタリング」(Self-monitoring)です。

セルフモニタリングとは、「自分の行動や考えや感情を自分で観察記録すること」(大辞林第三版)。わかりやすく言いかえると「自分の考えたことを自分でチェックすること」です。
これ、文字にすると簡単なことに見えますが、実際にやってみると意外と難しいことなんです。

自分の思考プロセスの間違いや矛盾を自分で発見することは難しいことです(私でもうまくできないことがあります)。
このセルフモニタリングを比較的簡便に行う方法として「自問自答」があります。自分が考えたことについて自分で問い直してみるのです。
例えば以下のような小論文があるとします。

問い
人間にとって「名付ける」とはどのようなものであるか。
あなたの考えを述べなさい。

この問題に対し、

解答例
人間にとって「名付ける」ことは、外界を認識するうえで欠かせないことである。なぜなら人間はものに名前を与えることで世界を理解するからだ。たとえば「イヌ」という音を聞いたとき、私たちは犬の姿をイメージできる。だから人間は想像力を鍛えなければならない。

どうでしょう。
この小論文を読んでどう思いましたか?
いい小論文だと思いました?

これ、実は最悪の小論文です。

それでは、
どのように考えればこのひどさがわかるのか、
検証していきましょう。

自問自答の例
  • 2文目冒頭に「なぜなら」とあるが、ここは因果関係として妥当か?
    →1文目「人間にとって『名付ける』ことは外界を認識するうえで欠かせないことである」と2文目「人間はものに名前を与えることで世界を理解する」は同内容なので因果関係とならない
  • 3文目から具体例に入るが、前文の具体例として適切か?
    →2文目「人間はものに名前を与えることで世界を理解する」の具体例として「『イヌ』という音を聞いたとき、私たちは犬の姿をイメージできる」はイメージの話。「世界の認識」の話となっていない
  • 4文目が結論となるが、論題に対する結論になっているか?
    →論題「人間にとって『名付ける』とはどのようなものであるか」について結論が「人間は想像力を鍛えなければならない」となっている。これは論題に対応しない

このように、文同士のつながり、あるいは段落同士のつながり、論題とのつながりについて自分の答案に問いかけてみるのです。そうすると論理展開のおかしさ、矛盾に気づきやすくなります。

もちろんこのセルフモニタリングは一朝一夕でできるようになることではありません。
小論文を書くたびに練習して上達してください。

この「自問自答」「セルフモニタリング」が上手になると、答案をよりよいものに練り上げていく技術が向上します。ぜひ意識して練習してみてくださいね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2019年 2月 04日
コメントは利用できません。

ページ上部へ戻る