[古文]活用を覚えるって?① 活用形について

はじめに

前回の記事では、古文文法を学ぶ上で重要な二つの文法用語=活用と接続、についてお話をしました。
もし、よくわからないよ! ということであれば、前回の記事をお読みください。こちら からそうぞ。

[古文]古文文法学習の第一歩

今回は、活用というものについて、もう少し詳しいお話をしていこうかと思います。

本題に入る前にお伝えしておきたいことがあります。
本記事は文法知識そのものわかりやすい説明より、勉強のはじめに知っておくと、あとで効いてくる内容を目指しています。
必ず、ご自身で文法書などで動詞の活用を学んでください。

活用形とは

前回もお話した通り、「書く」に「ず(~ない)」が付くと、「書かない」と形が変わり、これを活用と呼びました。そして、何となく形が変わるのではなく、「ず」が付いたことによって変わるのでした。「ず」の上の形をには、未然形という名前がついています。この「〇〇形」というのを活用形と言います。
古文文法での活用形は六つです。

・未然形…まだそうなっていない形。「ず」(~ナイ)などにつく形。
・連用形…用言(動詞・形容詞・形容動詞)に連なる形。「て」に連なる形。
・終止形…基本形(辞書に載っている形)。「。」の上の形。
・連体形…体言(名詞)に連なる形。
・已然形…すでにそうなっていることを表す形。「ど」などにつく形。
※現代語の仮定形と混同しないように!
・命令形…命令する形。「!」がつくイメージ

 

《例》
書く+ず=書かず 未然形
書く+て=書きて 連用形
書く+。=書く。 終止形
書く+事=書く事 連体形
書く+ば=書けど 已然形
書け+!=書け!(命令) 命令形

この時、「書く。」の場合は、「。」で文の終わりなので、終止形と呼び、「書く事」の場合には、「事」という体言を修飾(説明)しているので、連体形と呼びます。見た目は同じ「書く」でも、働きや、下の語の接続によって活用形を決めているので、その語の見た目ではなく下の語に着目する習慣をつけるようにしましょう。

活用形を理解すると何かいいことあるの?

「風立ちぬ」という映画がありましたが、ご存知でしょうか。
これは、どういう意味でしょうか。「風が立った=風が起きた=風が吹いた」ということです。
では、これが「風立たぬ」であれば、どうでしょうか。実は、古文では同じ「ぬ」であっても完了(~た)という意味の場合と、打消(~ない)という意味の場合とがあるのです。これを判別する方法として、「ぬ」の接続、つまり上の活用形に着目するという方法があります。

未然形+ぬ=打消/連用形+ぬ=完了

「風立つ」+「ず」なら、「風立たず」ですよね。この「立た」が未然形でした。「風が立つ」+「ます」なら、「風が立ちます」ですね。「ます」など動詞(用言)につく形が連用形でした。以上のことから、「風立ちぬ」の「ぬ」が完了で、「風立たぬ」の「ぬ」は打消とわかります。

もし、この二つの「ぬ」の違いがわからないとすれば、古文の解釈は真逆になってしまう恐れがあるのです。そして、このような判別をスムーズに行うためには、活用形を分かっていることが必要です。このことを意識して、活用形や活用の種類を学習していきましょう。

まとめ
・活用形はその語の形そのものより、下の語の接続に着目
・紛らわしい語の判別に役立つ
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