[現代文]選択肢問題の捉え方〜2択で迷うという人へ〜②

前回の記事の最後で,傍線部分析について少しだけ書きましたが,この重要性を再確認してから今回の本題に入りたいと思います。

[現代文]選択肢問題の捉え方〜2択で迷うという人へ〜①

たとえば,

例題
此の場合にも頭のいい人は人間の頭の力を買い被って天然の無際限な奥行を忘却するのである。
(寺田寅彦『科学者とあたま』による)

 

下線部「天然の無際限な奥行」の説明として最も適当なものを次の中から選びなさい。
(選択肢省略)

この問題,傍線部にだけ注目してその意味を把握するにはなかなか難しいものですが,一文にまで視野を広げてみると,


「此の場合」という指示表現が用いられていることから,直前に述べられている内容に目を向ける必要がある

下線部の内容は,「頭のいい人は…忘却」してしまうものである(主述関係)

ということが把握できます。それを頼りに内容を把握していくと,案外すんなりと理解できたりするものです。

いいですか,

①傍線部を含む一文の分析
②構造把握→内容把握

です。

書くように選ぶ


さて,傍線部の内容を把握した今,いよいよ解答を決める段階のお話をしましょう。

まずはじめに押さえていただきたいイメージは

「書くように選ぶ」

ということです。別の言い方をするなら,

「消去法に頼りすぎない」

ということ。

消去法を適切に用いる力は重要ですし,設問によっては消去法で考えるべきものもあるでしょう。しかしながら,多くの記号選択型問題では,消去法だけに頼るべきではないと考えております。

そのわかりやすい理由は(「本来そういうものだろう」というのは置いておいて)大きく二つ。

①時間がかかる

②不必要な誤りを防ぐ

というものでしょう。

①時間がかかる

言うまでもなく,消去法は「本文との対応関係がおかしいものを消す」という作業が必要です。

全ての選択肢に対し,「この選択肢はこの部分が本文中のこの記述と異なるから×」というのを確認していく余裕があるほど,試験時間は長くありません。

もちろん,先ほども述べた通り,このように対応関係を把握する力は必要ですよ。必要であることに異論はないのですが,それでもやはり,全ての選択肢に対し考えていられるほどゆっくりといてはいられないのが現状でしょう。

解答のイメージをつかみ,それに最も近い選択肢を選ぶ

これを意識して選択肢を選んでいくことは一見遠回りに見えて,その実,時間をかけすぎずに問題を解いていくことにつながります。

長くなってきたので続きは次回に回しましょう。

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