11月以降の学習指針①

生物の問題は以下の3つに分類することができます。

(1)知識問題
(2)計算問題
(3)考察問題・グラフ問題

今回は(1)知識問題の対策法について説明したいと思います。

(1)知識問題対策

多くの方が認識していると思いますが、生物の中で最も重要度が高いのは知識問題です。

ただし、知識問題に関して注意しておくべき点があります。

それは“知識は教科書や図説から習得する”ということです。

受験生物と一般的な生物学では、定義や考え方が若干異なる場合もあり、入試問題の作成者はあくまでも“教科書“を参考に知識を問います。

世の中にはさまざまな参考書や問題集などが出ていますが、それらに書いてある解説はあくまでも“参考に過ぎない”ということを注意しておいて下さい。知識は教科書と図説から学びましょう。

ここで、
教科書の理解が進まない方は


『生物合格77講(東進ブックス)』

『大森徹の最強講義117講 生物(文英堂)』

などを、
“副読本(辞書的な扱い)”として使うのが良いと思います。

前者の方は教科書ベースの内容となり、後者は受験に特化したものとなります。
両方購入して使い分けるのも良いかもしれません。

入試において知識の問い方はさまざまです。
空所補充(穴埋め)問題、選択問題(正誤問題含む)、生物の例を問う問題、論述問題などが主な出題傾向かと思います。

いずれの出題形式においても、単に用語や現象の名称を暗記するのではなく、“定義・説明とともに”覚えることです。

例えば、代謝の単元で出てくる『呼吸の(もしくは光合成の)電子伝達系』について正しく説明(論述)できるでしょうか?

いざ論述してみるとわかると思いますが、
意外と書けないものです。

説明できないということは
用語を正しく理解していないことを意味します。
つまり、正誤問題などで詳しく問われたときに答えを導けないということになってしまいます。

12月以降になるとこういった基本事項の確認に時間を避けないかと思いますので、
少なくとも

教科書で太字になっている用語だけでも、
論述形式で説明する練習

をしてみて下さい。
自分が書いた内容に自信がなければ、学校や塾・予備校の生物の先生に添削してもらうと良いでしょう。

知識の確認(演習)として使用する問題集に関しては、
学校で配られている問題集(セミナーやリードなど)が単元の偏りもなく、バランスよく問題がチョイスされているのでオススメです。

学校で配られた問題集を既に終えていて、生物が得意な方(目安として偏差値65以上)は


『理系標準問題集(駿台文庫)』

で演習すると良いです。
全て入試問題からの出題で、各単元を網羅し、用語・計算・考察・論述などが載っているため、良問かつ頻出問題に対するトレーニングになり、私大一般・国立二次対策にもなります。

どの問題集をこなすときでも、
知識の確認・復習をする際に教科書や図説にフィードバックすることを意識してください。

間違えた問題について解答を見て赤ペンで書き直すだけの勉強ではまったく成績は伸びません。

教科書にフィードバックすることで、ゆるぎない基礎を築き上げ、正しい知識を身につけることが大切なのです。

今回のまとめとなりますが、11月の学習ポイントは“正しい知識を身につけ、基礎の確認を徹底すること”です。

教科書を理解する→問題集に取り組む→教科書で復習・確認する

という学習のサイクルで弱点の補強を行いましょう。

==================================
田中龍之介——Ryunosuke TANAKA

首都圏の予備校・映像授業オンライン予備校で活躍。

大学受験は医学部メイン。授業では基本理解を徹底し、難しい言葉を用いることなく、生物が苦手な生徒でもついてくることができるように工夫されている。

「11月以降の学習指針①」への1件のフィードバック

コメントは停止中です。