[小論文]今からできる「はじめの一歩」①――小論文の思考プロセス

受験科目で小論文が必要なのに、十分な対策ができていない受験生も少なくないかと思います。かといって他の科目の学習を考えると小論文に時間をかけるわけにもいかないし……と悩んでいませんか。

大丈夫、安心してください。小論文の試験を受ける人の多くが同じように悩んでいます。あなただけではありません。
そんな小論文に悩む受験生のために、入試までにやっておくべき小論文の学習をアドバイスします。入試直前の短い期間で小論文に必要なスキルをしっかり身につける方法を教えますので参考にしてくださいね。

小論文は「書き方」ではなく「考え方」が大切

小論文の学習というと、小論文の「書き方」を知りたいと思うのではないでしょうか。しかし、小論文の「書き方」を学んだところで書く内容がなければ書きようがありませんね。ですから小論文を書くうえで最も重要なのは「書き方」ではありません。小論文を書くための「材料」を揃えることが大切なのです。

したがって小論文の学習の最大のポイントは、小論文を書くための材料を考え出すスキルだということになります。受験生はつい小論文の書き方を求めてしまいがちですが、実はこれが落とし穴なのです。

そしてこの考える力さえ身につければ、自ずと合格答案を書けるようになります。思考プロセスを解答用紙の上に再現すれば、自然と筋道の通った説得力のある文章になるからです。

小論文の思考プロセス


では、小論文の「考え方」とはどのようなものなのでしょうか。それにはいくつかの大切なスキルがあるのですが、ひとつひとつの説明に入る前に、小論文の思考プロセスを確認しましょう。どんな順序で考えれば合格できる小論文になるのか、その全体像を理解してください。

小論文の思考プロセス①――設問を正しく理解する

課題文が与えられた場合はその正確な読解が求められます。現代文の文章を読むときと同じように丁寧に読解しましょう。
次に設問を確認します。どんなにすばらしい文章を書いたとしても、それが設問できかれていることに対する答えになっていなければ評価は低くなってしまいます。

小論文の思考プロセス②――自分なりの問いを設定する

自分の考えを書くことが小論文では求められますので、課題文の筆者と全く同じ主張をしないようにしなければなりません。筆者の主張との差異を作り出すことが必要です。
そのためには課題文の中から「自分なりの問い」を発見することが求められます。与えられた課題文を読み「これはどういうことだろう?」「なぜこんなことが起こっているのだろう?」などと問いを設定し、その答えを考えるのです。
自分なりの問いを発見するための方法の一つが、自分の体験から考え始めることです。体験は自分だけのものですから、課題文の筆者ともほかの受験生とも異なる自分ならではの主張を見つけるヒントになります。

小論文の思考プロセス③――主張と根拠を明確にする

自分なりの問いを設定できたら、問いの答えを探すべく考えを進めます。答えが見つかればそれが小論文の主張となります。
ただし、問いに対する答えを見つけただけでは充分ではありません。主張にはそう考える理由を説明する根拠が必要です。
主張について「なぜそうなるのか?」「もしそうでないとしたら?」と考えると主張の根拠を設定しやすくなります。

小論文の思考プロセス④――全体の構成を固める

書くための材料が揃ったら、どのような構成で小論文を書くかを考えます。
構成を考えるときのポイントは、これまでに集めてきた材料を整理し、材料一つにつき一つの段落を割り当てることです。そしてそれらの段落を筋道が通るように並べます。考えてきた順序通りに並べれば筋道が通るはずです。

小論文の思考プロセス⑤――構成に沿って小論文を書く

このように考えてから小論文を書き始めます。書いている途中で構成を変えてもいいですが、方針を大きく変えないようにしましょう。

おわりに――『身近なテーマで考える力をやしなう 小論文 はじめの一歩』

いかがでしたか? 焦って書くのではなくしっかり考えてから書くようにしてくださいね。
本記事は根岸の著書『身近なテーマで考える力をやしなう 小論文 はじめの一歩』の第1章をもとにしています。より詳しく学びたい人は同書で勉強してください。

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