受験生が12月に取り組むべき日本史学習

通史を終えたら過去問演習に。

12月には学校や予備校などでの通史学習が終わる頃かと思います。
通史学習が終了した段階から、過去問演習に入っていきましょう。

過去問演習の心構え


よく通史学習を終えた受験生から

まだ過去問を解く実力がないので、実力をつけてから過去問をやるのはどうでしょうか?

という質問を受けます。

結論から言うと、通史学習が終わったのであれば、すぐに過去問演習を始めてください。
そして、実力をつけてから過去問をやるのではなく、過去問で実力をつけるという心構えを持つことが非常に重要です。

志望校の過去問は、出題形式や傾向が本番に最も近く、しっかりと復習をすれば最高の問題集になります。
得点を気にするあまりいつまでも過去問に手を付けないのは、非常にもったいないことです。

日本史は12月から過去問と対峙し、自分と志望校の距離を正確に把握した受験生が、残り2ヵ月でその距離を縮めることができると肝に銘じてくださいね。

 

過去問演習の具体的な流れ

ここからは過去問演習の具体的な流れを紹介していきます。

過去問演習の具体的な流れ①――志望順位の高い大学の問題から解きはじめる


自分と志望校の距離を正確に把握するためにも、なるべく志望順位の高い大学の問題から取り組みましょう。

第1志望校から第3志望校までは最低10年分は取り組んでください。
10年分解き終えてしまった場合、より古い年度の問題があれば、より古い年度に取り組むのも良いと思いと思います。

 

過去問演習の具体的な流れ②――取りに行く問題を全力で復習する

過去問に取り組んで実力をつける受験生は、取るべき問題をしっかり復習します。

特に難関私大では、用語集にも掲載されていないような超難問が出題されることがありますが、そのような問題に気を取られて、習っていたのに取れなかった問題の復習をしなければ、過去問演習をする意味がありません。
難関私大でも、基本的には高校教科書レベルの知識をきちんと持ち合わせていれば、合格点を取ることができるのです。

そのため、超難問よりも「習っていたのに取れなかった問題」を全力で復習しましょう。

過去問を解いて、一通り〇付けを終えたら、間違えた問題の選別をしましょう。
選別の仕方としては、予備校や学校で受けた日本史の授業のノートやテキストに掲載されているかされていないかで選別してください。

掲載されていないものは教科書や用語集などで用語の意味や因果関係などを確認しておく程度にとどめておきましょう。過去に何度も出題されているものは、その都度見ることになりますから、数回調べたら覚えるというスタンスで良いと思います。

そして、「習っていたのに取れなかった問題」の復習の仕方としては、正誤判定問題は自分で誤文の根拠を言えるようにし、一問一答形式の問題はなぜその答えになるか根拠を明確にし、用語集などで答えとなる用語の意味は必ず確認しましょう。

POINT
①間違えた問題のうち、ノートやテキストに掲載されているものを確認する。
A.正誤判定問題は自分で誤文の根拠を言えるようにする。
B.一問一答形式の問題はなぜその答えになるか根拠を明確にする。用語の意味は必ず確認。
②ノートやテキストに掲載されていないものは、教科書や用語集などで用語の意味や因果関係などを確認しておく。

 

過去問演習の具体的な流れ③――全くできなかった大問の復習法


おそらく大問単位で全くできなかった問題というのも出てくると思います。

そのようなときは、そのテーマ全体を復習するようにしてください。

例えば、土地制度史の問題が全くできなかったときは、自分が使用している教材に戻って土地制度史全体を復習します。
復習が一通り済んだら、問題集などで確認しておくと良いでしょう。

 

過去問演習の具体的な流れ④――1週間に1日程度総復習の日を設ける

復習した問題が確実に身についているか確認する日を設定しましょう。

この総復習日に、その週の過去問演習で間違えた問題を再び解いてください。
取るべき問題が取れているか確認しましょう。

再び間違えてしまった問題は、かなり苦手な問題だと思うので、「③全くできかなった大問」の復習法と同じような手順でテーマ全体を見直すようにしてください。

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