[現代文]この夏、受験生が取り組みたい現代文学習。


早いもので7月ですね。
受験生の皆さんは「夏が大事!」と思っているかもしれませんが,夏〝も〟大事。
受験生にとって一番重要なのは1年間の蓄積です。受験生の夏だからと気合いを入れすぎず,夏休みのイメージに流されず,やるべきことを日々積み重ねていってほしいと思います。

とはいえ,何事もタイミングが大事。

夏は気合いの入りやすいタイミングです。この機を逃すのはもったいないですからね。有意義な夏を過ごせるよう,この夏に受験生が意識しておきたいポイントを列挙していきたいと思います。

前提
――現代文は「考え方」を意識したい。

受験生のみなさんは,現代文の勉強と言われるとどんな勉強をイメージしますか?

「とにかく問題を解く」

そんな「物量作戦」に出ている人は注意が必要でしょう。いろいろな文章・問題に触れるうちに現代文の感覚を自然と掴んでいけるというタイプの人はそれでも良いかもしれませんが,残念ながら多くの受験生はそうもいきません。

現代文の読解に「読み方の型」というものが存在するのかどうかはこの際置いておくとして,よほど現代文が得意な人を除いては「ただなんとなく」文章を読んでいても,残念ながら文章が読めるようにはなっていかないものです。どのようなことを意識しながら,どんなことを考えながら読んでいくのか,そのイメージを掴みながら様々な文章に触れていく中で読解力というのは養われていくものです。

学んだ「読み方」を他の文章でも生かして読んでいく。
……そういえば武川先生もおっしゃっていましたね。この話。

 

夏の現代文学習①前期の復習
――文章の再読・解き直し・語彙の確認


まずは徹底して前期の復習に励んでください。

無意識の意識化 → 再びの無意識化がポイントです。以下,具体的な方法を書いていきましょう。

[1] 本文解説・ノート・プリント等を見直しながら文章を読み直す

授業や参考書で解説されていた「考え方」を意識しながら文章を読み直します。

予備校や塾で現代文の授業を受講している人はその授業内でどのようなところに注目しろと言われていたか,どのような考え方をしながら文章を読んでいたか、そのプロセスを丁寧に辿ってください。

参考書を用いて独習している人も同じように,その参考書の中で解説されていた読み方や考え方を意識しながら文章を再読してみましょう。

時間は気にしなくて大丈夫です。

[2]解き直し

①の作業を通して理解した文章内容をもとに、もう一度設問に解答してみます。
その際のポイントは、答えのイメージが浮かぶかどうか。「選択問題の答えを覚えているから…」というのは本当にどうでも良いです。要は,

本文・設問・傍線文から、どのような解答になるかのイメージをつかむ。

これが大事。
現代文の問題を解くときは,選択問題だろうと抜き出し問題だろうと,記述的な思考回路が辿れるかどうかが勝負です。解答のイメージをつかみ,それに一番近い選択肢を選ぶ。
自分の思い浮かべた解答のイメージと正解選択肢の内容が一致していればOKです。

*読み直し,解き直し,ともに無意識のうちに作業できるようになるまで自分の身体に刷り込むことが肝心です。意識するべきポイントを徹底的に意識しながら読む。それを繰り返しているうちに自然と身についていくものです。

[3]語彙・知識の確認


読み直した際に再び自分が引っかかりを覚えた語彙や文法、前提知識について調べてみましょう。

この際には,辞書をフル活用してください。
それにプラスして『イラストとネットワーキングで覚える現代文単語』あるいは『現代文キーワード読解』などに取り組んでみるとなお良いです。

[番外編]現代文の読み方に不安がある人

現代文の「読み方」にかなりの不安がある人は,この復習作業と並行して『船口のゼロから読み解く最強の現代文』→『池上の短文からはじめる現代文読解』の2冊で読解の基礎を確認しておくことをおすすめします。

夏の現代文学習② 問題演習

前提でも書いたように,現代文を学習する際には学んだことをきちんと復習することが重要ですが,それと同時に,問題演習を通して学んだことを定着させていくことも同じく重要です。

私がおすすめする現代文問題演習の基本的なやり方は、

① まずは自力で解く
※これまでに学んだ「読み方」「考え方」を意識する
② 解答を確認して答え合わせをし,正誤に関わらず解答解説を確認。
③ 解答の根拠となる箇所を確認し,「なぜそう考えるか」を考えてみる。
④ 本文の解説を読み,自分の読み取った内容と一致しているか確認する。
⑤ 語句の意味を確認。知らなかった語句はきちんと調べる。☆二周目以降は選択問題も記述問題として取り組む。(「正解の選択肢=模範解答」のイメージで)

 

夏の現代文学習③ 過去問を確認する


夏のはじめに第一志望大・学部の過去問に取り組んでみましょう。

ひとまず一本だけでもOKです。基礎が出来上がっている自信のある人は過去問演習を初めて良い時期でもありますが,大半の受験生はまだ過去問中心の学習に移行しなくても構いません。まずは今の自分と志望校の間にどれくらいの差があるのかを知る感覚で目を通してみましょう。

枡見先生も下の記事でおっしゃっていましたが、過去問はあくまで過去問なので,実際にみなさんが受験する入試がこの通りであるとは限りません。

それでもやはり,着地点を知っておくことは計画を立てる上で欠かせないポイントです。この夏,最終到達点を見据えた学習を心がけましょう。

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