[世界史]苦手にしやすい単元とその攻略法①〜地域史編

世界史を学習してしばらくすると、

①すんなり頭に入ってきて得点力もすぐに安定する単元
②なかなか理解度が上がらず、得点力も伸び悩む単元

があることに気づくと思います。
今回は②の攻略法について取り上げます。

 

苦手にしやすい単元4つ
――地域史・抽象的・複雑・戦後史

そもそも、②にはどのような単元があるでしょうか。

個人的な指導経験に照らすと、それはおおよそ以下のジャンルに分けられます。

◆東南アジアやラテンアメリカなどの地域史
◆具体的な人物がほとんど登場しない「抽象的な」単元
◆三つ以上の勢力の動きを整理しなければならない単元
◆ズバリ、戦後史

それぞれについて、攻略法を検討してみましょう。

東南アジアやラテンアメリカなどの地域史の攻略法
――世界地理の知識を補充する


いわゆる世界史における「周辺地域」の歴史ですね。
「東南アジア」「ラテンアメリカ」以外では「内陸アジア」「朝鮮半島」「アフリカ」「東欧」などが含まれます。

これらの単元の特徴は、記憶事項がそれほど多くないという点です。
基本的には史料の少ない地域の歴史となるため、例えばフランス革命のように細かいことが問われることもありません。

にもかかわらず得意とする受験生が少ないのは、一にも二にも「世界地理」の知識が不十分であることに尽きます。

[例]東南アジア史の場合

東南アジア史でいえば、

メコン川・イラワディ川・南シナ海・マラッカ海峡

などのワードを聞いて、すぐに位置は思い浮かびますか?

ベトナム・タイ・カンボジア・ミャンマーなどの場所は大丈夫ですか?

中学校一年生レベルの地理で学ぶ内容ですが、意外と即答できない高校生は多いです。

世界史は地図が重要とはよくいわれますが、実際は地図を見なくても文字ベースでなんとなく得点できてしまう単元も多いですよね。そんな中にあって、地域史は「絶対に地理知識が必要」な点で難易度が高いのかもしれません。

したがってこの分野を攻略したいなら、思い切って中学レベルまで遡って世界地理の学習に取り組むことをおすすめします。英語の学習でも、苦手なら中学レベルからの復習が必要なのと同じです。

東南アジアやラテンアメリカなどの地域史の攻略法②
――地域ごとの歴史をタテに整理

地図を攻略したら、次に地域を細分化して「各地域ごと」の歴史をタテに整理していきましょう。
ヨーロッパ史に取り組む際に「フランス史」「イギリス史」……と見ていくように、東南アジア史も「ベトナム史」「カンボジア史」・・・のように地域ごとで学習します。

「13世紀の東南アジア」のようなヨコの歴史を学ぶのは、タテを攻略した後です。タテが分かればヨコは分かります。いきなりヨコで整理していくのもありといえばありですが、かなりハードモードだと捉えておきましょう。

 

おまけ――イスラーム世界の分裂


さて、以上が地域史を学ぶ上でのポイントですが、これと同じ学習法が有効な単元が通史にもあることに気づきましたか?
そうです、「イスラーム世界の分裂」ですね。

サーマーン朝・ファーティマ朝・ブワイフ朝・ガズナ朝……

膨大な数のイスラーム王朝が登場し、途方にくれる受験生が続出します。ウマイヤ朝・アッバース朝までは単純でわかりやすかったのに、一気にイスラーム史に苦手意識を持ってしまうパターンが多いです。

イスラーム世界の分裂の攻略法

攻略法としては地域史と同様に、「エジプト」「イベリア半島」「西アジア」「中央アジア」などのエリアごとのイスラーム国家の変遷をまとめていきましょう。もちろん地図をしっかり見ながらです。

そうすれば、この単元も全体的な習得すべき情報量はさほど多くないため、意外とすんなり得意分野になってしまうかもしれません。

次回は、「具体的な人物がほとんど登場しない『抽象的な』単元」の攻略法について扱います。

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