受験勉強のストレス、どうする?

前回、「作業」と「勉強」を分けることの重要性や、勉強とストレスの関係について書きました。

しかしながら、迫り来るストレスに押し潰されては本末転倒。
そこで今回は受験ストレスとの向き合い方について私見を述べてみたいと思います。

ストレスは必要?

そもそも、ストレスとは充実した人生を歩むために必須のものです。

人生を構成する要素は、大きく次の2つ。

①仕事・勉強
②娯楽

そしてその特徴は、

①仕事・勉強…ストレスがかかり、楽しくないことが多い
②娯楽…ストレスがかからず、楽しいことがほとんど

これら2つに「時間」という資産を、どう振り分けるかが勝負でしょう。

そして、いわゆる「成功者」と呼ばれる人達は、
①に割く時間の割合が、
普通の人の遥か上を行っているものです。

もちろん全ての人がいわゆる「成功」を目指すべきだとは思いませんし、成功の定義もまた人それぞれでしょう。
しかし、受験に限れば、合格のために、なりふり構わず「成功」を目指さなければなりません。

高揚感

ここで重要になってくるのが〈高揚感〉です。
①に没頭できる人というのはほぼ例外なく、
〈高揚感〉を味方につけています。

〈高揚感〉とはワクワクしている状態であり、
ストレスをストレスだと感じさせなくする効能があります。

ということは、
ストレスを感じずに①に没頭するためには、
何か行動をする際に
「楽しくない」「楽しい」の基準で分けるのではなく、
「高揚感を感じるかどうか」で分ければ良いのです。
よく、「仕事も遊びだ」と言う人がいますが、
まさにこの感覚なのではないでしょうか。

では〈高揚感〉を獲得するにはどうしたら良いのでしょう。

自分の経験上、

・自分が進歩している実感がある
・目標や夢に向かって前進している

という自分自身の「物語」に酔っている時は
〈高揚感〉が得られます。
〈高揚感〉とは「生命力」と言い換えても良いかもしれません。

人生は「物語」を生きるか、
漫然と日常をやり過ごすかの二択です。

ぜひ受験勉強にも「物語」を取り入れましょう。

例えば、

これまで何にも夢中になれなかった
冴えない自分が大学受験を機に生まれ変わり、
一日10時間の猛勉強の末に憧れの第一志望校に合格。

というサクセスストーリーを描き、
その主人公になったつもりで勉強に取り組むのです。

また、未来から今を振り返るストーリーもやる気が出ます。
創作で良いので、ワクワクするストーリーを描きましょう。

30歳になった自分が過去を振り返る。
バリバリと働き高収入を得、
綺麗な部屋に住み毎日が充実している。
雑誌のインタビューで「あなたの原点は?」と問われ、答える。
「それは大学受験です。」

このように、〈高揚感〉とは
意識的に「管理」することが非常に大切です。

自分の人生は自分で盛り上げる。
この境地に達した受験生なら、大学受験など軽々と乗り越えていくに違いありません。

ストレスとは解消するものではなく、
〈高揚感〉で包み込み、
成功への推進力とするべきもの
なのです。
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鈴木悠介——Yusuke SUZUKI[世界史]

予備校講師・参考書作家・予備校マニア・学参収集家。

著書『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』シリーズ(学研プラス)『世界史単語の10秒暗記 ENGRAM2250』(学研プラス)他。

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