著者が語る『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』7つの特長

2015年5月に発売した僕のデビュー作『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』(学研プラス)は,

①定期試験対策をしたい高校1~2年生
②大学受験に向けて世界史の基礎を固めたい高校3年生・高卒生
③世界史を学び直したい社会人

 

の方々を主なターゲットとして執筆いたしました。


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おかげ様で現在4刷まで版を重ねている本書ですが,数多ある世界史参考書と比べた時に,どういった点が明確な特長といえるのかを、改めてまとめておきたいと思います。

『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』5つの特長

本書の特長は以下の通りです。

①「一目で流れがわかる」歴史事項まとめ
②世界地理の基礎や,馴染みのない世界史特有の用語をマスターできる冒頭のコーナー
③利便性が高く充実した別冊付録
④多すぎず,少なすぎない「書き込み式」練習問題
⑤簡潔に各単元を要約した解説文
⑥映像授業「学びエイド」とも連携
⑦本書に準拠した問題演習講座

 

「一目で流れがわかる」歴史事項まとめ

「1単元見開き1ページ」という限られた誌面において、世界史の内容を「わかりやすく」することは至難といえます。
文章の量を単純に増やすことで読者の理解を促す〈力技的な手法〉が封じられるからです。

そこで『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』では,各単元の流れが一瞬でわかるように「流れ」を「見せる」ことにこだわりました。

さらに掲載用語に関しても,可能な限り「用語集」掲載用語を網羅できるよう配慮しました。
「初学者向けだからこの程度でいいか」という妥協は一切しておりません。

 

以上により,「わかりやすさ」と「内容の密度」が両立できたと自負しております。

 

世界地理の基礎や,馴染みのない世界史特有の用語をマスターできる冒頭のコーナー

高校生を相手に授業をしていて痛感するのは,地理的な知識の欠如です。
これは殆どの世界史の先生にも同意していただけるかと思います。

『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』ではそういった高校生の実情に合わせ,最初の数ページを,さながら中学生の地理の参考書のようなワークにあてています。

 

このコーナーでまず「西アジア」「中南米」のような言葉や,世界史で繰り返し登場する河川・山脈などを押さえることができます。
また「帝国」や「立憲君主政」など,特定の時代・地域を問わず登場するにも関わらず,高校生には馴染みの薄い用語をピックアップし,イラスト入りの解説を加えたページも用意しました。

初学者の方は,ぜひこのコーナーを使い倒していただけますと幸いです。

 

利便性が高く充実した別冊付録

歴史地図を見ることは世界史理解に欠かせません。
しかしながら本編に地図を挿入すると,誌面の都合で掲載用語を削らなければならなくなるなどの弊害が生じます。
特に「見開き1ページ1単元」を遵守する本書では深刻問題です。

そこで,『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』では思い切って別冊付録に地図を展開することにしました。
手描きタッチの非常になじみやすい歴史地図です。

 

ところで,図説・資料集などの地図は情報が多すぎて何を優先的に覚えればいいのかが分かりません。

そこで本書の地図では,掲載情報を最低限に絞り込みました。
結果として、とても見やすく,覚えるべき地名などが明確になったと自負しております。

 

さらに別冊付録には「練習問題」と「センター試験にチャレンジ」の解答解説も掲載されています。
こちらも「見やすいこと」を最優先に,解答のみならず問題解説までもが本編の縮刷版に赤字で書き込まれている形式を採用しました。

そのため、別冊付録は,赤シート等を活用いただくことにより,そのまま一問一答集のような使い方をすることも可能となっております。

 

ぜひ別冊付録だけ持ち歩くなどして隙間時間の学習にお役立てください。

 

多すぎず,少なすぎない「書き込み式」練習問題

『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』の執筆過程では右ページにも解説事項を進出させ,練習問題は今の半分くらいにする案もあったのですが,それだと問題演習が単なる「オマケ」になってしまうと考え,右ページは全て問題演習といたしました。

これにより,かなり充実した問題演習が「書き込み式」という、モチベーションが比較的維持しやすく,「取り組みやすい」形式によって行うことが可能となりました。

 

従来の世界史学参では,この「書き込み式」により演習を積むことのできるものが少なく,まさに「あったらいいのに」を具現化したものといえます。

 

簡潔に各単元を要約した解説文

「結局、その単元はどんな単元なの?」に答えるつもりで,「短く!」まとめました。
短いですから,眠くなる心配はありません。

とりわけ初学者の方におかれましては,何度も声に出して読んでみるなどして,まずはこの解説文と「お友達」になっていただくと良いかと思います。

全ての解説文と「お友達」になった時,世界史に対する苦手意識は消え失せていることをお約束いたします。
長い文章の参考書や教科書はその後からでも遅くはありません。

 

『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』に準拠した映像授業「学びエイド」

2015年の発売よりお陰様で4刷まで版を重ねることが出来た本書ですが,その売り上げに大きく貢献したと考えられるのが,動画配信サイト「学びエイド」の存在です。

発売直後から,本書の歴史まとめページを著者自身が解説する講座の制作を開始し,2017年3月に完全コンプリートしました。ですので、今年度以降の本書購入者の皆様には,「もれなく全ページの解説講義がもれなく付いてくる」ということになります。

 

拙著と学びエイドの効果的な活用方法につきましては,動画で著者自身が説明しておりますので是非ご覧ください。

 

本書の章立てに準拠した問題演習講座

2018年3月より,学びエイドの鈴木悠介講座に新シリーズが登場しました。
タイトルは「徹底演習!ENGRAM世界史」です。

2017年7月に発売した拙著『世界史単語の10秒暗記 ENGRAM2250』(学研プラス,  市川賢司先生との共著)の紙面も活用しながら,世界史の入試問題を解説していきます。
そしてこちらの講座も『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』に章立てを合わせてあります。

 

これにより、『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』をお買い上げいただいた皆様には,もれなく「通史講義」と「演習解説」の講座が付いてくるということになります。


※学びエイドは1日3コマまで視聴無料

 

「最強の」世界史学参を世に送り出したかった

『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』7つの特長の紹介は以上です。

『高校世界史をひとつひとつわかりやすく。』の執筆は,常に「高校時代の自分が世界史学参に求めていたもの」,そして現在の「世界史学参マニアとしての見識」の双方に意を払いながら,これまでにない,痒いところに手が届く「最強の」世界史学参を世に送り出そうという意気込みのもと進められました。

 

書店で見かけた折には,手に取っていただけますと幸いです。


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