[AO・推薦]新学年、どんな役職に就いてる?


4月から新学年、どんな気持ちで迎えようとしていますか?
やる気に満ちて意気込んでいるかもしれません。あるいは休み明けのテストのことを思って暗く沈んだ気持ちを抱えている人もいるでしょう。
いずれにしても新学年はやってくるのですから、心機一転がんばってほしいと思っています。
さて、AO入試、推薦入試を目指すにあたって前回の記事で真っ先に大学の求める学生像を知ることの重要性をお伝えしました。
では次に何をすることができるでしょうか。
ここでは新学年ならではのことを考えてみましょう。

AO・推薦入試のために役職に就くべきなのか

さまざまな役職は4月に切り替わることが多いですね。仮に切り替わらないとしても、新学年に入り役職の活動が本格化してくるケースが多いかと思います。
たとえば生徒会役員や文化祭実行委員などは、その活動をこれから本格化させていくはずです。部活動のキャプテンなどなら、学校でも最高学年になるため、名実ともにトップの学年として下級生を引っ張っていかなければなりません。
つまり役職の切り替わりがすでに行われていたとしても、その活動が活発になるのはこれからなのです。

AO入試、推薦入試では役職の活動実績が評価されることが少なくありません。
ですから多くの受験生が“入試の役に立つ”活動をしようと思いがちです。その気持ちはよくわかります。しかしそれは本末転倒というものですね。あくまで日々の活動の延長線上に入試があるのです。

自分の特長は経験によってつくられる

ここで一つ大切なことについて考えてみましょう。

    1. あなたの長所、特長は何でしょうか。
      最低でも一つは思い浮かべてみてください。
    2. 思い浮かんだら、次は中学生、小学生、それ以下でもかまいません。思い浮かべた長所、特長が身についていなかったころのことを思い浮かべてください。
    3. 最後にそのかつての自分から今の自分に成長する過程の中で、その長所、特長がどのような経験を通して身についたのかを考えてみましょう。

このように考えるとわかりますね。今のあなたの長所、特長を形作ったのは、あなたの過去のさまざまな経験です。

変化や成長のゴールは先に決まらない

人間は何らかのきっかけとなる経験を通して変化していくものです。そのきっかけが一つの短い体験であることはあまりありません。さまざまな経験を通して形作られていくものなのです。
裏を返せば、人間がどのように変化、成長していくかは「どのような経験をするのか」に影響されるものであり、したがってこれから先自分がどのように変化、成長していくかは未確定であるということです。たとえば入試のために勉強をしても合格するかどうかは未確定ですね。人生もこれと同じなのです。

ここから、自分の変化、成長はゴールを先に決めることができないということがわかります。ゴールを目指すことはできても、その帰結は未確定なのです。

役立つかどうかより、自分の変化を客観的に感じ取る

これが入試に役立つということを目的にすることのおかしさとつながります。入試を目指すことはいいのですが、入試に合格するかどうかは未確定であり、合格というゴールへの道筋をどうするかもはっきりとわかっていないのです。

そのような不安定な状態で合格というゴールを目指すのがAO入試、推薦入試の準備なのです。

本格化する役職の仕事を通して自分がどのように変化、成長していくのか。目の前の仕事をしっかり務めつつ、客観的に自分の変化を感じ、それを入試につなげていきましょう。

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