前回に続き、世界史参考書を選ぶ上でのポイントについて紹介していきます。②〜⑤です。
参考書のジャンルを解説した前回の記事はこちら。

[世界史]世界史参考書の選び方①

参考書選び②ーー参考書の評価を知る

参考書には、長年受験生に支持されてきた「定番」が存在します。参考書とは究極の実用書ですから、過去のユーザーによる「実用的だったか」、つまり「成績向上に貢献したか」という評価は大いに参考とするべきです。

その参考書が「定番」であるかどうかを知る手段として、

・Amazonなどのレビュー数や内容を参照する
・書店で本をチェックする際、印刷回数(〇〇刷)も確認する

 

ことをオススメします。

POINT
参考書は究極の実用書。実際に使ったユーザーの「成績向上に貢献したか」を調べるべし。
参考書選び③ーー著者との相性を検討する

②と矛盾するようですが、定番ではなくても「自分にとっては良書」というケースがあります。
軽く読んでみて「これなら続きそう」「読みきれそう」「紙面の方から自分に迫ってくる感じがする」といった感覚を覚えたら、それを優先するのがベストです。

また、著者との相性を測る上でやってみて欲しいのは、特定分野の読み比べ。これは特に講義系の参考書を選ぶ際に有効です。
例えば「中世封建社会の崩壊」が分からないのであれば、複数の講義系参考書の該当部分を拾い読みしてみましょう。

類書と比較して同じ単元をどう説明しているかを把握することが、その本の特徴を知る最短ルートだからです。

POINT
著者との相性を知り、「自分にとっては良書」を見つけるために、特定分野の読み比べをしてみるべし。

 

参考書選び④ーー網羅性の程度を確認する

世界史の参考書を執筆する側からすると、世界史参考書の制作は常に「網羅性との戦い」です。
入試に出題される単元の全てはもちろん、出題可能性のある用語をくまなく掲載すれば読者は「安心」しますが、どうしても本としては重厚長大なものとなりがちで、結果受験生から敬遠される悲劇に見舞われかねません(実は巷で「名著」とされる世界史参考書は、そのさじ加減が見事なまでに絶妙なのです)。

つまり何が言いたいかというと、制作サイドの都合で意図的にカットされたり扱いに軽重をつけられた単元や歴史事項というものは往々にして存在するということです。
網羅性が高いからといって直ちに「素晴らしい参考書」な訳ではありませんので、そこまで神経質になる必要はありませんが、「難関私大受験に向けてのバイブルとしたい」など、需要として網羅性の高さを求める場合は、その本での

「先史時代」
「文化史」
「戦後史」
「東南アジアや内陸アジアなどの地域史」

 

の扱いをチェックすると、一定の判断基準にはなるでしょう。

POINT
受験のバイブルを見つけたければ「網羅性」を確認するべし。

 

参考書選び⑤ーー主観的な記述の比重を確認する

世界史参考書の記述は、主に歴史事項の説明(客観的記述)著者の見解(主観的記述)から構成されます。

講義系参考書に関して言うと、一般に後者の比重が上がるほど読み物としては「面白く」なりますが、受験向け参考書としては密度が薄くなる危険性もあります。

なお、問題集ではもともと解説は客観的記述オンリーのものが中心でしたが、近年は「この問題は難問だから取れなくて良い」「何割の正答を狙いたい」といった主観的記述を盛り込んだものも増えています。これは歓迎すべき傾向と言えるでしょう。

 

POINT
客観的記述と主観的記述の違いを意識するべし。
最後に

以上、巷に溢れる世界史参考書を品定めする上でのいくつかの「視点」を紹介しました。
ぜひこれらを参考にして、皆さんの世界史学習におけるベストパートナーを見つけてください。

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