「政治経済」カテゴリーアーカイブ

12月から意識すべきこと(高1・2)②

推奨図書リスト

以下にお勧めの本をいくつか挙げておきます。
読みやすいものから順に読んでいくとよいでしょう。


池上彰 『憲法はむずかしくない』ちくまプリマー新書
日本国憲法の制定過程や憲法条文の解説、改正をめぐる問題など。条文の解説がわかりやすい。


池上彰 『見えざる手が経済を動かす』ちくまプリマー新書
経済体制や経済学の歴史、市場機構、企業など、経済分野前半を網羅。初学者向け。


池上彰 『そうだったのか現代史パート1・2』集英社文庫
国際政治経済は現代史の知識の有無で大きく変わる。現代史がダメでもこの2冊で劇的に変わる。


池上彰 『そうだったのか日本現代史』集英社文庫
政治経済でも日本の戦後史は必須。日本国憲法、安全保障、政党政治、経済史を深く理解できる。


池上彰『そうだったのかアメリカ』集英社文庫
アメリカの歴史に特化したもの。受験と関係ないものも多く、必要な部分だけ拾い読みするとい。


池上彰『そうだったのか中国』集英社文庫
中国の歴史に特化したもの。受験と関係ないものも多く、必要な部分だけ拾い読みするとい。


池上彰『日銀を知れば経済がわかる』平凡社新書
貨幣や通貨制度、日本銀行の金融政策などを解説。金融分野の多くを網羅できる。


池上彰『世界を変えた10冊の本』 文藝春秋
全てが入試に出るわけではないが、マルクス、ケインズ、フリードマンの著書は、経済で必須。


池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題』シリーズ 角川新書
国際政治経済分野を中心にその時々の時事問題を解説。上級者向け。


池上彰『図解 池上彰の経済のニュースが面白いほどわかる本』中経文庫
経済分野を浅く広く。図やイラストも多く読みやすい。とりあえず経済分野という人にお勧め。


池上彰『池上彰のやさしい経済学』シリーズ 日本経済新聞出版社
大学の講義を文字におこしたもの。すらすら読める。経済分野が嫌いな人にお勧め。


池上彰『池上彰の政治の学校』朝日新書
国会、内閣、裁判所、選挙、政党などを解説。政治分野の後半を網羅できる。


池上彰『池上彰のお金の学校』朝日新書
日本銀行と金融政策、株式、保険、税金、年金などを解説。専門用語の解説も多め。


池上彰『池上彰の世界の見方 ドイツとEU 理想と現実のギャップ』小学館
高校の出張授業を文字におこしたもの。EUの歴史と現在の問題を解説。EUを得意分野にできる。


池上彰『池上彰の世界の見方 中東 混迷の本当の理由』小学館
高校の出張授業を文字におこしたもの。中東問題を広く解説。現代史を勉強してからだと効果大。


池上彰『池上彰の学べるニュース』シリーズ 海竜社
テレビ番組の内容を書籍化したもの。目次を見て、自分の読みたい分野があるものを選ぶとよい。


池上彰『14歳からの世界恐慌入門』マガジンハウス
世界恐慌の前後を詳しく解説。この本の後に『14歳からの世界金融危機』を読むと効果大。


池上彰『14歳からの世界金融危機』マガジンハウス
リーマンショックの前後を詳しく解説。薄いので今までに本を読んだことがない人でも読める。


池上彰『池上彰の経済学講義』シリーズ 角川文庫
大学での講義を文字におこしたもの。学生との対話形式での講義なので、考えながら読める。


池上彰『政治のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ』海竜社
社会人向けとされているが、実際は高校生向けの解説本。経済と合せて読むのがよい。


池上彰『経済のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ』海竜社
社会人向けとされているが、実際は高校生向けの解説本。政治と合せて読むのがよい。

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佐藤俊彦——Toshihiko SATOH

首都圏の塾・予備校に出講。

「自習のための授業」がモットー。
自習に必要な教材、課題を提供し、勉強法も具体的に指示する。
「辛いけど言われたことをやったら成績が上がった」と言われるべく教壇に立つ。

12月から意識すべきこと(高1・2)①

教養を身につける

この時期は高2生から割と質問を受けます。
そろそろ受験に向けて政治・経済の勉強を始めたい。今からやるなら何がよいか。というものです。

インプット用に参考書を買って自分でどんどん進めていく、というものアリですが、センターや私大を問わず、政治・経済は4月からの勉強で十分間に合いますし、主要教科(特に英語)こそ早く始めるべきです。そこで、個人的にはこの時期は「教養を身につける」ことをお勧めしています。

具体的には、スキマ時間を利用して読書をしたり、テレビやインターネットで映像を見たりすることです。ジャーナリストの池上彰さんが出版している本や番組が受験向けかと思います。

教養を身につけることで、センスが身につきます。
センター試験はもちろん、私大の正誤問題で「この選択肢はありえないな」という感覚です。

読書のもたらす効果の実例

極端な例ですが、過去にこんなケースがありました。

4月から政治・経済の勉強をゼロから始めるという高卒生がいました。周りと比べて不利にならないように、何か特別なことがしたいと。そこで読書を勧め、池上さんの本を20冊ほど紹介しました。授業の復習はもちろんですが、読書も頑張ってくれました。そしたら7月のマーク模試で偏差値が80を超えてしまった、というケースです。本人に聞いてみたら、「マークだから、暗記はできていなくても感覚でいけた」とのこと。

また、来年の4月から学校で政治・経済の授業が始まる人にとっては、授業の予習にもなります。政治・経済は、暗記量こそ少なく楽な科目を言われますが、実は最低限の教養がないと理解できない箇所が多い科目でもあります。例えば、国際政治であれば世界史、戦後の日本経済であれば日本史の教養が必要です。歴史が苦手な人は、4月までに克服しておくとよいでしょう。

次回、お勧めの本をいくつか挙げておきます。読みやすいものから順に読んでいくとよいでしょう。

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佐藤俊彦——Toshihiko SATOH

首都圏の塾・予備校に出講。

「自習のための授業」がモットー。
自習に必要な教材、課題を提供し、勉強法も具体的に指示する。
「辛いけど言われたことをやったら成績が上がった」と言われるべく教壇に立つ。

11月以降に意識すべきこと(受験生)

①インプット(=理解)を終えること

まずは全範囲のインプットを終わらせましょう。

ここでのインプットとは、手持ちの教材に関して、全範囲を一通り理解したことを意味します。

暗記ができているか、問題が解けるかは問いません。
政治・経済は暗記量こそ少ないものの、
理解すべきことが多い科目です。
センター試験の正誤問題はもちろん、
私大も正誤問題に加えて記述の問題で理解が問われてきます。

インプットに不安があれば、
とにかく資料集や用語集を引きます。
そして、引いた内容で理解の助けになりそうな文章は、
自分のインプット教材に書き込んでいきます。
図やグラフならコピーして貼る。
自分の教材を読みやすいように加工していくことが必要です。

ちなみに、別のノートを用意してまとめたりすることはあまりお勧めできません。いちいち持ち歩くのも不便ですし、結局数回だけ目を通しておしまい、なんてことはよくあります。

情報の一元化と言いますが、必要な情報は一つの教材に集中させた方が、目を通す回数も多くなり、記憶にも残ります。

②暗記に取り掛かること

インプットが進んでいる人は、暗記に取り掛かります。

ここでの暗記とは、
タイトルだけを頼りに、その先の話を展開できるようにすることを意味します。

例えば、
政治分野のいちばん最初に「政治と国家」について学習します。
この「政治と国家」というタイトルだけで、
どこまで話を展開できますか?

まず、政治とは社会の中で人々の利害を調整する作用で、
アリストテレスが「人間は政治的動物である」と述べて、
政治が最も典型的に営まれている社会が国家で、
国家は領域と国民と主権という三要素を備えた社会で、
領域は領土と領海と領空で構成されて…等。

暗記をするためには、
まずはインプット用の教材を読み込みます。
コツは、短期間でまわして回数をこなすことです。

暗記というのは、
穴の開いたバケツに水を入れる作業だと思ってください。
水は入れたその時から抜けていきます。
水の量を増やしていくためには、
抜ける以上に入れなければなりません。
つまり、読んだ箇所について早めに戻ること。

はじめのうちは数日以内に戻り、
慣れてきたら段々と間隔をあけていきます。
そして、おおむね2週間以内の間隔を保ちます。
これが忘れないギリギリの間隔です。
逆に言えば、
3週間も4週間も放置したらどんどん忘れていきます。

次に、読み込むだけではなく、
タイトルから先の話を展開する練習をします。
タイトルから先を隠して、頭の中で言ってみましょう。
言えたことが暗記できている内容です。
詰まったら隠していた部分を読んでいきます。
何度やっても言えないものは、
歩いている時間、
食事の時間、
入浴の時間
等でひたすら唱えるとよいです。
根気よく続けましょう。

よく、
何時間やれば暗記できますか?
何回やれば暗記できますか?
といった質問を受けます。

これは個人差があるため一概に言えません。
できるまで続ける。
「できるようになったらその時はじめて何時間か、
 何回かがわかる」と思ってください。
さらに言うと、
暗記ができても忘れないように戻らなければいけないわけで、
入試が終わってはじめて時間や回数がわかると思ってください。

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佐藤俊彦——Toshihiko SATOH

首都圏の塾・予備校に出講。

「自習のための授業」がモットー。
自習に必要な教材、課題を提供し、勉強法も具体的に指示する。
「辛いけど言われたことをやったら成績が上がった」と言われるべく教壇に立つ。