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11月以降の学習指針②[計算問題対策]

(2)計算問題対策

今回は前回の知識問題対策に続いて、
計算問題の対策について示していきます。

計算・グラフ問題について、どの程度やり込むべきかは受ける試験によります。

センター試験までしか生物を使わない方は、
前回の記事(知識問題の対策法)で述べた学校で配られている問題集に載っている計算問題をしっかりとマスターできれば問題ありません。


私大・国立二次まで生物を必要とする
方は、
受験予定の大学の過去問をみて判断すると良いでしょう。過去に出題が少なければ特別な対策をする必要はなく、学校の問題集だけで十分です。

私大・国立二次で計算が頻出である方、
もしくは計算問題がひどく苦手な方は、

『大森徹の生物 計算・グラフ問題の解法(旺文社)』


『大森徹の生物 遺伝問題の解法(旺文社)』
で補強しましょう。

この時期は一から全ての問題を解こうとせず、自分が普段使用している問題集で解けなかった問題の"類似問題のみ"をピックアップして解きましょう。

特に頻出の計算問題を単元ごとに列挙します。(生物基礎・生物問わず)

頻出の計算問題
  • 細胞:ミクロメーター
  • 代謝:呼吸・呼吸商・光合成速度
  • 遺伝子:塩基の割合・DNAの長さ・遺伝子やアミノ酸などの数
  • 生殖・発生:配偶子の種類・遺伝(組換え価、胚乳や種皮の遺伝など)
  • 生物の環境応答:興奮の伝導速度
  • 恒常性:酸素解離曲線・尿生成・抗体
  • 生態系:標識再補法・生態系の物質収支
  • 進化・系統:ハーディーワインベルグの法則・分子時計

上記の計算はいわゆる典型問題で、考え方(解き方)が決まっているためしっかりと反復することで得点源にしていただきたいです。

計算問題というものは抽象的になりがちな現象の理解を手助けしてくれるものです。計算をマスターしてから、該当する単元の知識を再度確認することでより知識を深く理解できるでしょう。

また、実際の入試では典型問題にはあてはまらない初見の計算問題もしばしば見られます。

闇雲に式を立てようとしている方が多いですが、初見の計算問題は“比”を使って解くことがほとんどであるというのは知っておいてください。

ただし、比の立式についてもただなんとなくやっても意味がありません。問題文で与えられた情報をきちんと把握することが重要です。

そこで、与えられた情報を整理する方法としては“図を描く(記号化する)”ことをお勧めします。図を描くことで求められていることの輪郭が浮かび上がってきますので、そこに数値をあてはめていけばどう式を立てればよいかが見えてくると思います。
この“図を描いてから比の式を立てる”という反復により、多くの計算問題が解けるようになるはずです。

そして、初見の問題について比で解くことを勧めましたが、実は典型問題もほとんど比の計算なので、既に解いたことがあるものも比をつかって解けるかどうか確認してみるとよいでしょう。

今回のテーマをまとめると…

計算問題の対策
①計算問題の対策は受ける試験により異なる。
②定番の計算問題は考え方を身につけて反復することが大切。
③初見問題の多くは問題情報を整理してから比をつかって解くこと考える。

是非実践してみてください!

次回は(3)グラフ・考察問題の対策についてです。
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田中龍之介——Ryunosuke TANAKA

首都圏の予備校・映像授業オンライン予備校で活躍。

大学受験は医学部メイン。授業では基本理解を徹底し、難しい言葉を用いることなく、生物が苦手な生徒でもついてくることができるように工夫されている。

11月以降の学習指針①

生物の問題は以下の3つに分類することができます。

(1)知識問題
(2)計算問題
(3)考察問題・グラフ問題

今回は(1)知識問題の対策法について説明したいと思います。

(1)知識問題対策

多くの方が認識していると思いますが、生物の中で最も重要度が高いのは知識問題です。

ただし、知識問題に関して注意しておくべき点があります。

それは“知識は教科書や図説から習得する”ということです。

受験生物と一般的な生物学では、定義や考え方が若干異なる場合もあり、入試問題の作成者はあくまでも“教科書“を参考に知識を問います。

世の中にはさまざまな参考書や問題集などが出ていますが、それらに書いてある解説はあくまでも“参考に過ぎない”ということを注意しておいて下さい。知識は教科書と図説から学びましょう。

ここで、
教科書の理解が進まない方は


『生物合格77講(東進ブックス)』

『大森徹の最強講義117講 生物(文英堂)』

などを、
“副読本(辞書的な扱い)”として使うのが良いと思います。

前者の方は教科書ベースの内容となり、後者は受験に特化したものとなります。
両方購入して使い分けるのも良いかもしれません。

入試において知識の問い方はさまざまです。
空所補充(穴埋め)問題、選択問題(正誤問題含む)、生物の例を問う問題、論述問題などが主な出題傾向かと思います。

いずれの出題形式においても、単に用語や現象の名称を暗記するのではなく、“定義・説明とともに”覚えることです。

例えば、代謝の単元で出てくる『呼吸の(もしくは光合成の)電子伝達系』について正しく説明(論述)できるでしょうか?

いざ論述してみるとわかると思いますが、
意外と書けないものです。

説明できないということは
用語を正しく理解していないことを意味します。
つまり、正誤問題などで詳しく問われたときに答えを導けないということになってしまいます。

12月以降になるとこういった基本事項の確認に時間を避けないかと思いますので、
少なくとも

教科書で太字になっている用語だけでも、
論述形式で説明する練習

をしてみて下さい。
自分が書いた内容に自信がなければ、学校や塾・予備校の生物の先生に添削してもらうと良いでしょう。

知識の確認(演習)として使用する問題集に関しては、
学校で配られている問題集(セミナーやリードなど)が単元の偏りもなく、バランスよく問題がチョイスされているのでオススメです。

学校で配られた問題集を既に終えていて、生物が得意な方(目安として偏差値65以上)は


『理系標準問題集(駿台文庫)』

で演習すると良いです。
全て入試問題からの出題で、各単元を網羅し、用語・計算・考察・論述などが載っているため、良問かつ頻出問題に対するトレーニングになり、私大一般・国立二次対策にもなります。

どの問題集をこなすときでも、
知識の確認・復習をする際に教科書や図説にフィードバックすることを意識してください。

間違えた問題について解答を見て赤ペンで書き直すだけの勉強ではまったく成績は伸びません。

教科書にフィードバックすることで、ゆるぎない基礎を築き上げ、正しい知識を身につけることが大切なのです。

今回のまとめとなりますが、11月の学習ポイントは“正しい知識を身につけ、基礎の確認を徹底すること”です。

教科書を理解する→問題集に取り組む→教科書で復習・確認する

という学習のサイクルで弱点の補強を行いましょう。

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田中龍之介——Ryunosuke TANAKA

首都圏の予備校・映像授業オンライン予備校で活躍。

大学受験は医学部メイン。授業では基本理解を徹底し、難しい言葉を用いることなく、生物が苦手な生徒でもついてくることができるように工夫されている。